iPS細胞提供を一部停止 試薬取り違えの可能性(2017.02.16)

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京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は1月23日、再生医療用のiPS細胞(人工多能性幹細胞)の大学や企業などへの提供を一時停止すると発表した。iPS細胞の製造過程において、本来使用すべき試薬とは異なる試薬を使用した可能性があるためとしている。今年夏ごろの提供再開を目指す。

CiRAでは、研究用にiPS細胞を作製し、大学や研究機関に提供している。このCiRAで作製しているiPS細胞のうち、新生児のへその緒の血液である臍帯血(さいたいけつ)からiPS細胞を作る過程で、本来使用しない確認用の試薬のチューブに、使用する試薬のラベルが誤って貼られているのを昨年11月下旬に研究員が発見した。その後、製造に関わった職員への聞き取りや製造記録を調査したところ、試薬取り違えの可能性が否定できなかったため、臨床用の臍帯血由来のiPS細胞の提供を停止することとした。この臍帯血由来のiPS細胞は既に13機関の23プロジェクトに提供されていたが、人には使用されておらず、問題も報告されていないという。今後正しい試薬で再製造し、今年夏ごろに提供を再開したいとしている。この提供停止により、大阪大学の臨床研究が1年ほど遅れる見通しだ。末梢血由来のiPS細胞については、正しい試薬で製造されていることを確認しているとして、今後も提供を続ける。

CiRAは今回の事態を受け、不要物持ち込みの禁止やラベルの管理、製造記録などの徹底を図るほか、細胞製造で実績のあるタカラバイオ(滋賀県草津市)と連携し、管理体制を見直す。

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