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就活交通費 助成範囲が拡張 地方での就活も対象に

2016.12.01

就職活動のため乗車券を購入する学生に対して京都大学が行ってきた交通費助成制度の適用範囲が、先月1日より拡張された。これまでは近畿圏と首都圏を結ぶ夜行バスに対象が限定されていたが、乗降車地と交通機関の制限なく制度を利用できるようになった。これにより、首都圏以外での就職を考える学生も助成を受けられるようになる。

この助成制度は、学生が就職活動のために京大生協で交通機関の乗車券を購入する際に、一人4回に限って片道1000円の割引を受けられるもの。改正前は、就職活動のため近畿2府4県(京都・大阪・滋賀・奈良・兵庫・和歌山)と関東1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)間を夜行バスで移動する場合に範囲が制限されていた。乗降車地の限定は、首都圏に本社のある企業等への就職を希望する学生が多かったこと、夜行バスへの限定は、経済的な理由から新幹線等より安価な高速バスを使わざるを得ない学生を対象としていたことによる。今回の改正では、Uターン就職やIターン就職を希望する学生や、帰省先から就職活動先へ向かう学生の需要にも対応するため、乗降車地の限定をなくす。また近年の高速バスによる事故報道を受け、鉄道より危険性の高いバスに限定することは適切でないとして、対象をすべての交通機関に広げる。

利用を希望する学生は、会社説明会の参加証など乗車券購入が就職活動のためであることを示す書類を添え、キャリアサポートルームに申請することで助成を受けられる。なお現在は、2017年3月に卒業・修了見込みで就職活動中の学生の申請を受け付けている。