創造は矛盾から生まれる 第6回京大おもろトーク(2016.11.1)

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10月17日、第6回「京大おもろトーク:アートな京大を目指して」が京都大学国際科学イノベーション棟で開催された。「矛盾をはらんだ創造」をテーマに、テレビ朝日チーフプロデューサーの北野貴章氏ら3人が講演した。
北野氏は、テレビ番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」を手がけている。ゲストに失敗談を語ってもらう同番組は、上司への連絡ミスが頻発しさんざん叱られたという失敗から生まれた。「俺みたいになるなよ、と後輩に伝えたい」という思いが元になっている。番組を作るにあたっては、固定した司会を置かないといった番組制作の定石とされていることを排除しているという。「あえてタブーを取り入れるような、矛盾の中にこそ創造のヒントがあるのではないか」と述べ、定石をさけることで革新性が生まれ、高い視聴率に繋がっているとした。医療工学分野が専攻の工学研究科・富田直秀教授は、「モノ」と「コト」について論じた。説明不能でモヤモヤした関係性を表す「コト」から、説明可能で理路整然としている「モノ」が切り出される。連続する「コト」の中で、結果が原因を変える逆説的関係という矛盾が生じ、そこから新たなモノが生まれ多様性が育まれていく。「矛盾があるからこそ多様性が生じるのだ」と述べた。
後半は、山極寿一・京都大学総長らを加えた6名が意見を交わした。山極氏は、北野氏と富田氏の話を「隙間」という言葉を使って比較した。「自分と他人の常識とのズレを正そうとするのではなく、そのズレの中から新しいことができないか考えた結果、『しくじり先生』が生まれたのだろう」と指摘。「モノとモノがぎっしり詰まっている世界に隙間は見えない。新しいモノが出てきた時に初めて我々は隙間があったことに気がつくのだ」とまとめた。(遑)

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