食と農でみるアフリカ史 アフリカ地域研究会(2016.11.1)

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10月20日、京都大学稲盛財団記念館でアフリカ地域研究会「食と農のアフリカ史~アフリカ史研究の可能性を探る~」が開かれた。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)の石川博樹・准教授が講演した。
2010年より、AA研では石川氏を中心にサハラ以南アフリカの農業に関する共同研究が進められていた。その成果のひとつに、今年3月に出版された『食と農のアフリカ史 ――現代の基層に迫る』がある。今回の講演では同書の説明とともに、日本におけるアフリカ史研究の様子が語られた。
国や地域ごとに多種多様な植生と歴史をもつアフリカ大陸。その大部分では農業が生業となり、農耕の開始から現代に至るまで、社会の重要な位置を占めてきた。食文化もまた、豊かな自然環境と歴史の中で発展を遂げてきた。
「食と農」はアフリカの歴史や文化を語るうえで極めて重要であり、経済学や文化人類学など様々な分野において日本の研究者の注目を集めてきた。しかし、日本のアフリカ史研究ではこれらへの関心が希薄で、他国と比べても研究が進んでいないと石川氏は指摘する。『食と農のアフリカ史』は、アフリカの農業と食文化を歴史的観点から研究するための基礎知識をまとめつつ、今後の研究課題を提示していると紹介した。
AA研は今年度より、共同研究計画「アフリカ農業・農村社会史の再構築」に着手しており、アフリカ史研究の発展に意欲を見せている。石川氏は「研究成果が蓄積されてきた今、研究家が集まって食と農について語り、新たなアフリカ文化論を生み出す必要がある」と展望を語った。
京都大学アフリカ地域研究資料センターが主催するアフリカ地域研究会では、国内外のアフリカ研究者を招いて最新の話題について議論する。毎月第3木曜日に開かれ、誰でも参加可。(賀)

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