幸福を脳科学から探る Lecture Series〜研究の最先端〜(2016.10.16)

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10月8日、京都大学総合博物館で「2016Lecture Series~研究の最先端~」が開催された。今回は佐藤弥・医学研究科特定准教授が講師に招かれ、脳科学の側面から「幸福」を考える研究の最先端について紹介した。

佐藤氏はヒトにとって究極の主観的な目的である「幸福を得ること」について、質問紙とMRIを用いた実験から、脳の右楔前部(けつぜんぶ)の灰白質体積と主観的幸福との間に正の相関関係があること、また人間が感じる快と不快の強さと人生の目的の統合指標もまた楔前部体積と正に相関していることを発見した。
 
佐藤氏はこれらの結果と過去の研究と結びつけることで、「心の迷走や執着する自己意識を上手く抑制することができる人がより強く幸福を感じるのではないか」という推察を得た。「今後、自分にしか分からない主観的な経験である幸福が、科学的な客観データに基づいて測定できる日が来るのでは」という将来的な期待を示した。
 
後半は佐藤氏と総合博物館准教授の塩瀬隆之氏との対談形式で進み、研究の背景や応用可能性についてなど、より踏み込んで議論された。
 
京都大学総合博物館が半年で5回に渡って開催する「Lecture Series~研究の最先端~」は毎回京大研究者が講師として招かれ、先端研究の紹介や館長との対談を通して、一般市民が専門研究に対して親しみを持ってもらうことを目的としている。(ヰ)

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