吉田寮に再び募集停止通知 居住者名簿の提出も要求(2016.10.1)

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8月10日、大学当局は吉田寮自治会に対して2016年度秋季の入寮募集停止を要請する通知を出し、12日に大学公式サイト上で通知を公表した。これに先立って当局は、7月20日に秋季入寮の募集停止と部屋割り情報を含めた寮生名簿の提出を要求した。寮自治会は補修に向けた協議を優先すべきだとしてこれらに抗議したが、当局は応じていない。

当局は7月20日に寮自治会との間で開かれた話し合いにおいて、2016年度秋季の新規入寮者募集及び欠員補充を行わないこと、氏名及び居住する部屋が記載された寮生名簿を提出することを求めた。理由として、現棟の老朽化により寮生の安全確保が難しくなっていること、寮を管理する大学として非常時に寮生の被害状況をいち早く把握する必要があること、を挙げている。これに対して寮自治会は、補修に向けた協議を優先すべきだとして強く反発。特に突然要求された名簿提出に対しては、寮生から協議の更なる遅れを心配する声や、詳細な個人情報の提供によって寮生に不利益が及ぶことを懸念する声が上がった。
 
寮生らは、話し合いを受けて教育推進・学生支援部厚生課に抗議し、26日には寮自治会から抗議声明を発表した。声明では、「具体的な老朽化対策を行わないまま大学の福利厚生機能を縮減させようとしている」と当局の対応を批判。そのうえで、山極壽一総長・川添信介副学長宛てに公開質問状を提示し、寮自治会が主張する補修案、また日本建築学会近畿支部及び建築史学会が昨年山極総長宛てに提出した保存要望書に対する大学としての見解を示すよう求めたが、寮自治会が期限とした8月4日までに回答はなかった。
 
そして8月10日、入寮募集の停止を要請する通知が、厚生課より寮自治会へメールで送付された。寮自治会は通知後改めて厚生課に抗議し、募集停止の撤回と公開質問状への回答を求めた。当局は、募集停止については寮自治会から撤回の要求があったことを川添副学長に伝えるとともに、質問状にも回答すると応じた。
 
吉田寮自治会は予定通り秋季入寮選考を進めている。今回と同様の通知は昨年の秋季募集、今年の春季募集の前にも出されたが、その際にも寮自治会はまず補修案の協議を進めるべきだとして、通常通り入寮者を募集した。

吉田寮の老朽化対策をめぐっては、昨年7月、寮自治会と杉万俊夫学生担当理事・副学長(当時)との間で、団体交渉の形で今後の寮のあり方を検討することが確約された。しかし後任の川添理事が就任すると、当局は「団交形式でない、各々が名前を名乗る少人数の話し合い」を提案した。現在は今後の交渉方法を議論する場として、学生生活委員会第三小委員会との間で、参加者を限定しない形での話し合いが約2カ月に1度開かれている。

本件に関する抗議声明・公開質問状の原文は、吉田寮公式サイト(http://sites.google.com/site/yoshidadormitory/)で閲覧できる。

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