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アメフト部法人化 部の強化を図る

2016.09.16

8月22日、京都大学と京都大学アメリカンフットボール部は「一般社団法人 京都大学アメリカンフットボールクラブ」を設立した。安定した自主財源を確保することで、部の強化を図る狙いだ。国立大学法人を社員とするかたちで大学の体育会組織が一般社団法人を設立するのは全国初だという。

今までは、部が法人格を有さないことから企業との契約が結びづらかった。そのため、経費をOB会や父母会からの寄付金でまかなっており、経理の不透明性が指摘されていた。アメフト部に「国立大学法人京都大学」が社員として名を連ねて一般社団法人を設立したことで、今後は法人が口座や部運営費などの資金の流れを一元管理し、経理の透明化を図る。また、法人が契約や寄付金の取り扱いを担当し、集めた資金を部に提供することで、部の収入を増やすことができる。グッズ販売、スポンサー収入などの長期的な自主財源を確保し、その収益を指導者の雇用や選手強化などにつなげる。

アメフト部は1947年に創設され、スポーツ推薦制度のない国立大の部活動でありながら、日本一を4回達成したが、1995年度を最後に日本一から遠ざかっていた。名門への復活に向けて部の強化に必要な一定の資金を調達するため、今後5年以内に5万人集客する試合を行い、10年後までにホームスタジアムを持つことを目標としている。

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