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英語、リスニング必修に 新教材「GORILLA」導入

2016.07.16

2015年に行われたカリキュラム再編により、京都大学の英語学習にリスニング能力育成が本格的に組み込まれ、今年度から1回生向けのクラス編成が従来の「リーディング」「ライティング」から「リーディング」「ライティング-リスニング」に再編成され、新たにインターネットを利用したリスニング教材・GORILLAが導入されている。

GORILLAはオンラインの学習支援システムで、学生に教材費の追加負担をかけることなくリスニングの学習機会を提供することをめざして国際高等教育院が開発した。単語学習や長文のリスニングなど、自立学習教材を使った英語の学習を可能にすることから、1回生配当「英語ライティング-リスニング」の授業で毎週の必修課題や復習用教材に利用されている。全学共通科目の講義の映像を見られるほか、外部試験や学内試験の成績を一覧することもできるという。

また、英語Ⅰ・Ⅱの単位が不足している学生のために開講されてきた15年度以前入学者向けの英語Ⅱ単位未修得者専用クラスが、学習内容の変更を理由に順次廃止されることが決定した。リスニングの導入により、今後の再履修クラスの講義内容も変更になる。現在は15年度以前入学者に向けた経過措置として旧カリキュラム対応のクラスが開講されているが、旧カリキュラムでの再履修を必要とする学生は今後減少していくため、コンピューターを利用して好きな時間に学習できるCALLクラスは17年度末、教室で行われる対面クラスは18年度末をもって終了する。現在、前期・後期それぞれで登録できる未修得者クラスは基本的に最大3つで、そのうち1つはCALLクラスでなければならない。CALLクラスの廃止後、最大で登録できるクラス数がどうなるかは未定だが、卒業回生に対しては今までも例外的に3クラス以内という制限が緩和されてきたことから、類似の対応をとるとみられる。