文化

クロックタワーコンサート開催 歴代の名曲 華やかに

2015.05.16

5月11日、クロックタワーコンサートが百周年時計台記念館の百周年記念ホールで開催された。コンサートは京都大学と京都市立芸術大学の交流事業として毎年行われ、京都市立芸術大学アカデミーオーケストラが演奏する。今年は「名曲で綴るオーケストラの歴史」というテーマで4曲が演奏された。

事前の入場申込では定員500名の枠が即日のうちに締め切られており、当日の会場は多くの地域住民で賑わった。舞台背面のカーテンが開けられた百周年記念ホールは、よく晴れた天気に柔らかい日光が木々の新緑を透かす明るい会場となった。演奏の前には指揮者を務める京都市立芸術大学音楽学部の増井信貴教授が楽器の紹介やオーケストラの歴史を解説した。

1曲目はL・モーツァルト「おもちゃの交響曲」で、ヴァイオリンなどの弦楽器に、ラッパやかっこう笛といったおもちゃの楽器の組み合わせが面白い。2曲目は管弦楽編成でのヘンデル「水上の音楽」。3曲目と4曲目は交響曲の双璧とも言えるシューベルト「未完成」とベートーヴェン「運命」で、なじみのあるオーケストラ編成での見事な演奏だった。演奏の後には、聴衆の一声でアンコールが披露された。

歴代の名曲が若い学生の演奏によって息を吹き込まれたコンサートは拍手で終わりを迎え、ともに指揮を務めた指揮専攻3回生の橋詰智博さんと増井教授との間で握手が交わされた。(交)