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成績証明書の表記、統一へ 留学時の利便性を考慮

2015.01.16

2014年12月24日、教育研究評議会にて、「京都大学における成績評価の統一化について」が承認された。これにより、来年度以降の入学者を対象とした成績評価が統一されることになる。これは学部の科目の成績評価の表記の統一であり、大学院については、今回の表記統一は見送り、各研究科にまかされるとのことだ。

これまで、成績表や成績証明書は、0から100点で表す素点、優・良・可・不可などで表す評語、AからDなどで表す英字評語といった表記が混在している状態だった。2015年度以降の入学者を対象としたカリキュラムの成績からは、成績表の段階では所属学部によって素点や評語による表記が混在するものの、成績証明書の段階では、A+からFまでの表記で統一されることとなった。従来、成績表及び成績証明書の評語は、優・良・可・不可や秀・優・良・可・不可など、学部によって表記が異なっており、留学の際に必要とされることのあるGP(グレードポイント)などの扱いも学部に任されていた。海外の大学に比べて評語に対してGPが低く設定されており、留学に不利になるなどの事態が予想されていた。これを受け、教育制度委員会が、2014年3月31日に「留学のためのGP換算方法に冠するガイドライン」を制定。今回の成績評価の表記統一とあわせて、欧米をはじめとする海外の大学の成績評価と対応する形の成績表記となる。
学務部教務企画課によると、GPと評語の対応は、国内外の他大学を参考にして決定されたとのことだ。