低価格路線からの脱却 「吉野家」取締役が講演(2014.12.16)

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京都大学総合人間学部棟で12月11日、講演会「食と農の現場から考える経営学」が開催された。講師は、どんグループ代表取締役と吉野家ホールディングス取締役を兼任する長岡祐樹氏。外食産業のあり方や農作物の流通などについて、牛丼チェーン・吉野家での事例を交えて解説した。

これまで外食産業では安さを売りにしてきたが、近年では価格競争の激化や各企業の商品が類似してきたため、安さ以外の強みが必要となった。こうしたなかで長岡氏は、商品の魅力の一つである安全性が、これまであまり消費者に伝わっていなかったことに注目し、生産地や生産過程などを従来よりも積極的にアピールしている。「生産者の顔だけをメニューに載せたとしても、なんとなく安心させるだけ。どこでどのように作られたのかといった具体的な情報を、商品が提供されるまでの時間に動画で紹介するなど、工夫して伝えることが重要。そうすれば、安さとは異なる魅力に新たに気が付いてもらえるのでは」と説明した。

また、大手外食チェーンなどが近年行う、国産の農作物を生産者から直接買い入れる取り組みも紹介。卸売業者を通さないので仕入れ値は安く済むと同時に、生産者にとっても収入の増加につながる。「従来、農協を介した取引が中心であり、定められた規格に合わない野菜は廃棄されていた。こうした野菜も直接仕入れて有効に活用することで、企業がコストを下げられるだけでなく、日本の農家を支えることにもつながる」と語った。

講演会は、京大生によるベンチャー企業・株式会社キシュウと京都大学COCOLO域事業による共催。(北)

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