京都大学アカデミックデイ2014 トークライブ「震災映像の想像力と市井の人々」(2014.10.16)

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震災映像を語り合う


9月28日、百周年時計台記念館でトークライブ「震災映像の想像力と市井の人々」が開催された。登壇者は佐藤守弘・京都精華大デザイン学部教授、田中傑・京都大学防災研究所特任助教、大澤浄・東京国立近代美術館フィルムセンター研究員、小川直人・せんだいメディアテーク学芸員の4人。昨年10月に関東大震災の記録フィルムが京大で確認されたことを受け、震災記録映像の研究や利用について語りあった。

はじめに、田中氏が京大で見つかったフィルムを場面ごとに解説。発生直後には多くの人が穏やかな表情を見せていたが、被害が拡大するにつれ必死になって避難を試みていたことが読み取れるという。また、これまでのフィルムでは判別できなかった看板の文字がこのフィルムで初めて解読できるようになるなど、撮影場所の特定にも役立ったと説明した。

現在国内には京大フィルムの他にも、関東大震災のフィルムが十数本残っている。当時、何本かのフィルムの場面を切り貼りし、新たなフィルムとして作成することが少なくなかった。京大フィルムも例外ではなく、大澤氏は「京大フィルムのラベルにはすべての場面を大阪毎日新聞社が撮影したと記載されているが、極めて疑わしい。フィルムの元の姿を探ることが、今後の研究には重要だ」と語る。

関東大震災の記録は写真、文章、映像によるものが存在する。田中氏は映像資料の一般的な特徴について、「人や炎、煙の移動する方向や時間的な動きをはっきりと示してくれる」と指摘する。佐藤氏は「義援金を集めるために上映されたフィルムが、被災状況の把握に重要な役目を果たしているのが興味深い」と話した。

トークライブは「京都大学アカデミックデイ2014」の企画のひとつ。学問の面白さや魅力を伝え、来場者と対話することを目的とするこの催しでは、トークライブの他にも研究者と話をする「ちゃぶ台囲んで膝詰め対話」やポスター展示などが開催され、会場はにぎわいをみせていた。

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