医学部資料館 一般公開へ 解体新書など貴重資料(2014.09.16)

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京都大学医学部は8月22日、2月に完成した医学部資料館の一般公開を始めた。1899年に京都帝国大学医科大学として創立以来、医学部が保管している歴史的資料を広く公開することが目的。江戸時代の蘭学医・杉田玄白が著した「解体新書」の複製(原本は京都大学医学図書館所蔵)や旧解剖学講堂で実際に使用されていた剖検台など、京大内にある貴重資料59点を年代順に展示している。

医学部系統解剖学講義室(旧解剖学講堂)は今年2月、「基礎医学記念講堂・医学部資料館」としてリニューアルした。旧解剖学講堂は1902年に建造され、京大の歴史的建造物に指定されている。近年は老朽化のため使用されていなかったが、2012年に耐震工事が始まり、それに伴い準備室として使われていた場所を改修され、資料の展示スペースとなった。

731部隊パネル 入れ替えの理由は


資料館の展示物を巡って、京都新聞は5月20日付で「『731部隊』展示撤去」との記事を掲載した。2月の完成式典後に行った取材の際、式典時には展示されていた「731部隊」の展示パネルがなくなっていたことを報じている。「負の歴史と向き合う展示と評価していたのに、撤去には驚いた」との声も紹介した。

731部隊は第二次世界大戦期の大日本帝国陸軍に存在した研究機関の一つで、京大医学部とも関わりがあるとされる。パネルでは、2008年刊の「京都大学医学部病理学教室百年史」の51~53ページの文章を引用し、部隊長の石井四郎ら京大医学部出身者と731部隊の関わりを解説している。

担当者はパネル入れ替えの理由について「資料館の趣旨は、京大内に現存する過去の貴重資料を置くことにある。731部隊のパネルの内容は京大の図書館でも確認できるもので、趣旨にそぐわない。現在京大内ではパネル作成に用いた刊行物以外には、731部隊に関連する貴重資料は確認されておらず、展示スペースの広さも考慮し他の資料を置くことになった」と話している。また、展示内容については4月から7月にかけての委員会で最終的に決定することになっていたため、式典時には暫定的に置いた資料が多く、731部隊のパネル以外にも数点の資料を入れ替えたという。

開館時間は平日の9時~17時。入場は無料だが、医学部資料館HPから事前予約をする必要がある。資料館内は原則撮影禁止。問い合わせは医学研究科事務部総務掛(075―761―2467)まで。

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