北朝鮮の人々を見つめる シンポジウム「北朝鮮研究の新たな視座」(2014.08.01)

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8月2日、同志社大学烏丸キャンパス志高館にて、同志社コリア研究センター・立命館大学コリアセンターが主催する「国際シンポジウム 北朝鮮研究の新たな視座―生活・文化・歴史」が行われた。このシンポジウムは、海外において多様な視点からの北朝鮮に関する研究が発表されているにもかかわらず、日本において朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」)に関する研究が政治や外交に偏重しており、また国家対国家の関係を前提としたものが多く、そこで生きてきた人々に対する人間的な観点が弱いという問題意識から、近年注目を集める研究を行っている海外の研究者を招き、日本における「北朝鮮研究の新たな視座」を得るために企画されたもの。同シンポジウムでは、米・韓から来た4人の研究者が、「解放」直後のモダニズム、ジェンダー表象、「解放地区」(朝鮮戦争後に北朝鮮の領土となった38度線以南の地域)民衆の「人民」化、文化人類学、アパート事情、市場など現代北朝鮮に関する様々な論点をとりあげ、そこに住む人々と深く関わる「生活・文化・歴史」を基調とした報告が行われた。なお会場でのやりとりは全て日本語とコリア語(朝鮮語)の同時通訳で行われた。

報告者と報告題名は以下のとおり。
・スージー・キム(ラドガース大学)「北朝鮮のモダン・タイムス:創建期(1945―50)の情景から」
・韓成勳(延世大学校)「『解放地区』における日常の変化と人民の形成」
・鄭炳浩(漢陽大学校)「劇場国家北朝鮮の権力と儀礼的生活」
・洪珉(統一研究院)「北朝鮮の市場化における社会―技術的ネットワークと都市政治」

報告の後討論が行われ、討論者として新たに参加した金英子(朝鮮大学校)、山下英愛(文教大学)から報告者に対して質問がなされた。また会場の参加者からも各報告者に対して多くの質問が寄せられた。こうした質問に対して報告者が時間制限を越え司会の制止を受けても回答し続けるなど、活気あるシンポジウムだった。(穣)

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