マスメディアが作るアフリカ像 公開講座 「お好みどおりのアフリカを作る」(2014.05.01)

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日本アフリカ学会創立50周年記念市民公開講座
「お好みどおりのアフリカを作る」 飯田卓氏(国立民族学博物館)


日本アフリカ学会の創立50周年を記念して、日本アフリカ学会、京都大学アフリカ地域研究資料センターが主催する全8回の連続市民公開講座「アフリカ、その魅力と可能性」が、京都大学稲森財団記念館で2013年2月から開かれ、2014年4月12日に最終回が行われた。今回の講座では、国立民族学博物館民族社会研究部の飯田卓准教授が「お好みどおりのアフリカを作る」と題し、マスメディアによってアフリカのイメージがどのように作られるかを語った。

生態人類学を専門にする飯田准教授は、ある日本のテレビ番組制作会社からマダガスカルの社会についてのドキュメンタリー番組制作への協力を依頼された。しかし制作に関わると、遠洋にサメを獲りに出る映像、近海に小さな魚を獲りに出る映像、異なる2つの場面を1つの場面のように編集したり、漁師が現地の女性に「この魚は何?」と聞いたのに「たくさん獲れたよ」と字幕を付けるなど、映像が本物であるにも関わらず編集で嘘の物語が作られてしまう事態を発見した。これを受けて、一部のマスメディアは事実を語ることよりも大衆が簡単に納得できるわかりやすい物語を作ることを重視してしまっていると述べた。そして、このような姿勢を批判すると同時に、近い将来アフリカがその文化を自ら発信するようになれば、今のようなマスメディアによって作られる紋切り型の物語ではないありのままのアフリカを、日本を含めた世界中の人が知るようになるだろうと語った。(智)

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