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吉田南総合図書館 愛称は「逍遥館」に

2014.04.16

3月31日、吉田南総合図書館(旧人間・環境学研究科総合人間学部図書館)の愛称公募結果が発表され、「逍遥館」が最優秀賞に選ばれた。

旧人環・総人図書館は、4月1日より人間・環境学研究科・総合人間学部、総合生存学館、国際高等教育院、高等教育研究開発推進センター、物質・細胞統合システム拠点の5部局の図書館として運営体制を刷新し、名称も「吉田南総合図書館」に変更された。この変更に伴い、旧人環・総人図書館は今年の1月から2月にかけて愛称の募集を行った。吉田南総合図書館は、公募の狙いについて「図書館名から『人環・総人』の名前が消えることになっても、人間・環境学研究科、総合人間学部に根差す図書館であること、ひいては京大の前身である第三高等学校に源流を持つ図書館であることが忘れられないよう、愛称によって図書館の由来を残すこと」としている。

応募資格は京大の図書館利用者全員にあり、51名による71の応募作品の中から人間・環境学研究科教授の辻正博氏が応募した 「逍遥館」が最優秀賞に選ばれた。辻氏には吉田南総合図書館設置準備協議会議長より表彰があり、副賞として1万円分の図書カードが贈られる。

辻氏による作品説明

図書館は、言うなれば「知の世界」を“逍遥”するために存在する施設です。文科・理科の枠組みを超えて、長らく京大生の「知」の基礎を支えてきた人環・総人図書館が新たな時代に羽ばたいてゆくにふさわしい愛称と考えて名づけました。第三高等学校の寮歌として著名な「逍遥の歌」にも「今逍遥に月白く 静かに照れり吉田山」と歌われており、その意味でも新図書館の愛称としてぴったりであろうと思います。