アイヌ遺骨 「追及する会」再度抗議 話し合いには至らず(2014.02.16)

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 2月5日、「京大・アイヌ民族遺骨問題の真相を究明し追及する会」(以下、「追及する会」)が京大に保管されているアイヌ民族の遺骨に関して松本紘総長らとの話し合いを求めるために本部棟を訪れたが、総務部総務課は事前の通告どおりこれを拒否し、話し合いを行うことができなかった。「追及する会」メンバーは現場で抗議を行った後、クスノキ前でイチャルパ(慰霊祭)を行い、京大に保管されているアイヌ民族などの遺骨を弔った。

京大は2011年10月から2012年2月に行った調査で、清野謙次元医学部教授の主導でアイヌ民族の遺骨94体が学内に保管されるに至ったとしている。しかしその収集プロセスや当時の研究者に民族差別などの問題があったのではないかという指摘が、「追及する会」を学外や一部の学生からなされている。「追及する会」は昨年10月29日、京大が保管しているアイヌ民族の遺骨について、①遺骨が保管されるようになった経緯などの再調査②政府の主導する「象徴的空間」(2020年北海道白老町に建設予定)への遺骨祭祀に京大として反対すること③遺骨をアイヌ民族のコミュニティに返還すること④京大として近代以降に行ってきた侵略的・民族差別的学問・研究に対する責任を明らかにすること、等に関して、松本紘総長、有賀哲也理学研究科長、湊長博医学研究科長、服部良久文学研究科長、大野照文総合博物館長との話し合いを11月22日に行うことを要求。当日本部棟を訪れたが、総務部総務課は事前に「本件について個別の問合せ・要望には応じかねます」としており、「追及する会」との話し合いを拒否していた。これを不服とする「追及する会」は2月5日に再び本部棟を訪れた。職員30名あまりに玄関を封鎖されていた前回とは異なり、2月5日は本部棟玄関内に入ることができたが、対応に出てきた総務課職員2名は再度「本件について個別の問合せ・要望には応じかねます」として、「追及する会」の抗議を無視してすぐにその場を後にした。これに対して「追及する会」はその場に残った京大職員に抗議するとともに、10月29日に提出した要求書を読み上げるなどした。

その後、京大に保管されているアイヌ民族遺骨や京大が保管しているとされるその他の国・地域の人の遺骨を弔うために、「追及する会」が主催してクスノキ下でイチャルパ(慰霊祭)が行われた。

「追及する会」は北大人骨問題の真相を究明する会(※1)やピリカ全国実(※2)で活動してきた労働者、学生、市民、および京大のアイヌ問題に関心を寄せる人々からなる団体。

【用語解説】
(※1)北大人骨問題の真相を究明する会
…1995年に北海道大学で発覚した人骨事件の真相を究明するために結成された団体。
(※2)ピリカ全国実
…「『北方領土の日』反対!『アイヌ新法』実現!全国実行委員会」の略称。

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