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授業料等免除、手続き簡素化へ Web申請が開始

2014.02.16

2014年度より入学料・授業料免除申請手続きが大幅に変更される。学務部学生課奨学掛は1月20日から24の各日に在学生向けの説明会を開き、免除申請の方法と従来からの変更点についての説明を行った。もっとも大きな変更となるのは申請手続におけるWeb申請の導入で、奨学掛は、今後の申請手続きが簡素化されることにより学生の負担が少なくなることを期待している。

2014年度より入学料・授業料免除申請手続きが大幅に変更される。学務部学生課奨学掛は1月20日から24日の各日に在学生向けの説明会を開き、免除申請の方法と従来からの変更点についての説明を行った。もっとも大きな変更となるのは申請手続におけるWeb申請の導入で、奨学掛は、今後の申請手続きが簡素化されることにより学生の負担が少なくなることを期待している。

3月10日にKULASIS(京都大学教務情報システム)内に申請用ページへのリンクが開設される予定で、申請者は申請内容の入力・免除結果の確認などをこのページを通して行う。Web申請の導入に伴い、申請手続はエントリー(一次申請)、家庭・家計状況等入力(二次申請)、出願(書類提出)の3段階に分割して行われる。また、例年は申請書類の交付・受付時期が部局ごとに異なっていたが、今後の免除申請は一括してWeb上で管理されることになる。ただし、学生アカウントを持っていない新入生などの一部の申請に関しては、最初の手続であるエントリー(一次申請)は書類申請のまま。

授業料免除申請の手続き上、免除申請者は免除結果が出るまで授業料の支払いが猶予される形となる。そのため、免除申請者以外の学生に振込用紙が届く4月中旬までには、この免除申請者を確定する必要があり、これまでの願書提出期間は3月~4月上旬の間の3日間程度に設定されていた。奨学掛によると、この時期は大学の諸手続期間とも重なり、例年書類の書き間違いや不備が多かったという。

一方、Web申請を導入することにより申請手続が分割され、最初のエントリーの段階と実際に書類を準備する二次申請・書類提出までの期間に時間が取れることにより、余裕が生まれる。また、最初の出願で入力した家族構成等の一定の項目について、二回目の出願以降では、再度入力をする必要がなくなる。

また、その他の申請の取扱いにおいてもいくつか変更がある。これまで「本人と同一生計の方全員」としていた世帯の構成員は、今後祖父母や扶養を外れた兄弟姉妹がその対象から外され、所得算入の対象者についても家計支持者(父母等)のみとなる。独立生計の認定要件についても見直しがあり、従来は大学院生のみに適用されていたものだったが、来年度からは学部生にも拡大される。そして、これまで具体的に示されていなかった独立生計の所得額の基準も、「本人(配偶者を含む)に年間103万円を超える収入がある」などと明確化された。また、出願前半年以内(新入生は1年以内)に自宅が風水害等の被害にあった場合、罹災証明書等の提出をすれば程度により全額、もしくは半額の免除が受けられるという。

さらに、授業料の免除申請は前期と後期で別々の申請期間が設けられているが、来年度からは前期の申請段階で後期分も一括して申請できるようになるとのこと。なお、前期の授業料免除・入学料免除の出願結果は7月下旬頃にWeb申請ページで発表される予定。

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