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自転車シェア、実験導入へ 自転車数削減が狙い

2014.01.16

昨年12月19日の「副学長による情報公開連絡会」で、自転車シェアサービス「COGOO」(コグー)の実験導入が決定されたことがわかった。京都大学構内では自転車が飽和状態にあり、コグーの実験導入は施設部による自転車数削減の取り組みの一環。

このサービスは、リレーションズ株式会社(東京都渋谷区)が提供するもので、吉田キャンパスの北部、本部、吉田南構内で実施される。今年2月から6月に実施が予定されており、京都大学の学生・教職員がインターネットで会員登録すれば、一回につき30分から1時間のあいだ無料で自転車を借りることができる。利用時間を超過した場合は利用者に催促のメールが届く。具体的な手順としては、専用サイトで取得した暗証番号を「コグマシーン」に入力し、自転車の鍵を受け取る。所定の駐輪場で「コグマシーン」に鍵を収納すれば返却が完了する。「コグマシーン」は自転車の荷台に設置される自転車の鍵を管理する機器で、無人で自転車を貸し出すとともに、サーバを通じて管理するために備え付けられている。

施設部によると、本部構内では駐輪状況調査を行って自転車駐輪台数を把握した上で自転車駐輪場を整備しているものの、依然として自転車が飽和状態にある。毎年発生している廃棄自転車を減らすためにも、構内移動用自転車の削減に取り組みたいという。「COGOO」は千葉大学や横浜国立大学で本格導入されており、東京大学や九州大学では実験導入が実施されている。他大学での導入実績を踏まえて多くの利用者を見込めると判断したため、自転車削減策の一つとして実験導入を決定した。

自転車シェアの利用者として、構内移動に自転車を利用する人が想定されている。構内での移動手段をシェアサイクルに代えることによって、構内自転車数の削減が期待できるという。また、新入生に対しても自転車シェアサービスの周知を行い、構内移動用自転車の購入を控えさせることを狙っている。今回の実験導入では、北部2か所、本部3か所、吉田南2か所の合計7か所に駐輪場を設けて、計28台の自転車を配備する。大学側の金銭的負担はない。

施設部では実験導入の開始前、実験中、実験後に構内自転車の台数調査を行う。また利用者アンケート、利用データ分析を行う予定で、それらの結果をもとに「COGOO」を本格的に導入するかどうか検討する。利用案内は1月中旬頃にKULASIS等で行われる予定とのこと。