NFテーマ撤回 「超意欲的ニート」から「満喫!モラトリアム。」に 11月祭全学実行委員会(2007.11.01)

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10月24日、第4回11月祭全学実行委員会(全学実)が開かれ、第49回11月祭統一テーマが「超意欲的ニート」から「満喫!モラトリアム」に変更された。先の22日に開かれた第3回全学実で「超意欲的ニート」をテーマとすることの問題性について議論がなされたのを受け、第4回全学実ではテーマ撤回に関し議論がなされたのち、統一テーマ変更に関する決議文を採択し閉会した(右下に決議文全文)。

今回のテーマ撤回に至るまで、焦点となったのは次の3点。全学実での統一テーマ審議過程の説明および釈明、「超意欲的ニート」を統一テーマとすることの問題性の認識、この2点を踏まえたテーマ変更に関する手続きの審議と学部学生への説明である。

10月15日の学生有志による全学実開催の申し入れを受け、22日に開かれた第3回全学実では、統一テーマの審議にまつわる経緯の説明、「超意欲的ニート」が持つ問題性の有無の2点について審議がなされた。

第2回全学実におけるテーマ審議の経緯の説明では、構成員である各学部の11月祭中間実行委員会の大部分が第2回全学実に参加できなかったことを釈明。公選で決定したテーマであるとの理由から、わずかな審議時間で承認したことを反省する声もあった。

「超意欲的ニート」の問題性については、学生有志が配布した資料をもとに論議がかわされた。ニートと意欲の有無を結び付ける「ニート」概念の誤りが指摘されるとともに、学園祭の意義も含めたテーマの意義まで踏み込む意見も見られた。「超意欲的ニート」のメッセージ性については、解釈によるとして深い議論にならなかったが、何らかの問題性があるという点で一致をみた。

第4回全学実では、全学実で一度決定したテーマを覆すことに懸念が示されたが、「今回の統一テーマの問題性はテーマ撤回に値する」との判断の下、テーマ撤回が決議された。公選の結果を尊重し、「満喫!モラトリアム。」が新テーマに決まった。また全学実は、一連の経緯について、説明も含め決議文を提示し、学生に対し理解を求めていくことで一致した。

NF事務局では、統一テーマ変更を受け、ポスターと立て看板を書き直し、パンフレットについてはテーマ変更に関する説明文を載せる。

〈問われる全学実の運営体制 学部学生の目の欠如〉

一連のテーマ変更騒動は、11月祭全学実の運営体制の問題点を明らかにした。

第2回全学実の審議に大部分が参加せず、議論が正常に行われなかったため「学部学生の意見を反映できなかった」各学部の中間実行委員会(中間実)。第3回全学実で釈明をしたものの、第4回でも中間実の出席率が低く、会議の開始が遅れた一幕もあった。

NF事務局は終始、テーマの問題性についての言明を避けた。この対応に、初めて全学実に来た参加者からは、事務局員の意見を求めて声を荒げる一幕もあった。「事務局はあくまで全学実の事務組織であり、テーマの内容について意見をすべきではない」という事務局の判断だが、全学実の参加者の半数以上が事務局員である実情に照らせば、何らかの形で意見を吸い上げる仕組みが必要なのも確かだ。

全学実は学部生ならば誰でも参加できる。そのことを改めて認識し、学部生に対し透明性のある形で運営されることが必要だろう。

〈決議文全文〉

去る9月20日の第2回全学実行委員会において決定された今年度11月祭の統一テーマ「超意欲的ニート」を、「満喫!モラトリアム。」に変更する。第2回全学実行委員会において審議が不十分であり以下の問題を捉えそこなったこと、また一度決定し一部広報がなされた統一テーマを変更せざるをえないことを、全学実行委員会として11月祭の参加者に謝罪する。

「超意欲的ニート」というテーマは、ニートと超意欲的という2つの語を結び付けることにより、ニートが意欲のない者であることを前提するとともに、言外に主張している。しかし、ある人がニートと類される境遇におかれている原因は、その人の意欲の有無によって一義的に説明できるものではない。したがって、ニートと類される人々に対して、その境遇を意欲の有無と短絡することは明らかに偏見である。

11月祭は、本学学生のみによって行われるものではなく、外部から広く参加者を募ることで成り立っている。そのような場において、学園祭の主催団体が、学外の特定の人々に対する偏見を社会に広めるような統一テーマを採用し続けることは、許されない。このことは統一テーマの変更に値するものである。

後継の統一テーマには、統一テーマの募集・検討に際して全学に対し公選を行ったことに鑑み、この公選の結果に対する責任を果たすため、公選において次点であった「満喫!モラトリアム。」を採用する。

以上を踏まえ、11月祭全学実行委員会ではテーマ変更に必要な事務を行うとともに、広く11月祭の全参加者に対してこの度の決定について説明を行っていく。

2007年10月24日 11月祭全学実行委員会

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