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人文研アカデミー2013 「モダン・ジャズの技法と論理」 論理から創り出されるいぶし銀の響き

2013.07.01

6月20日、人文科学研究所本館にて、「人文研アカデミー2013 レクチャー&コンサート『モダン・ジャズの技法と論理』」が開催された。テーマはジャズの理論と実践で、講師としてジャズ・ピアニストのフィリップ・ストレンジ氏を迎えた。聴き手は岡田暁生氏(人文科学研究所教授)。

会場には、たくさんの来場者が押し寄せ、立ち見をする人が廊下まであふれた。ジャズのスタンダードナンバーである「Take Five」がフィリップ氏によって演奏され、講演が開始した。フィリップ氏は、聴き手の岡田氏を交えながら「タイミング」「メロディ」「ハーモニー」の三つに言及し、「あれはダメ。弾いてみると…」といったように、ジャズを演奏するにあたり重要なことを、会場のグランドピアノで実演しながら分かりやすく説明した。講演後はフィリップ氏によるジャズ演奏が行われ、来場者を魅了した。

本講演は、毎年、1年を通じて公開セミナーや講演会を行う人文研アカデミーの企画の1つ。「人文研アカデミー」は2006年に発足したもので、従来から行われてきた夏期公開講座(7月)、開所記念講演会(11月)、退職記念講演会(3月)のほか、共同研究セミナー、シンポジウムなど、ひろく社会人を対象とする人文研の催しを企画・運営する組織。今年はほかに、7月に夏期公開講座「都市の生活と文化」、12月に公開シンポジウム「〈階級闘争〉から〈社会運動〉へ?:ポスト68年のマルクス主義」などを予定している。 (湘)

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