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差別落書き発見される 京大、告示発表し厳しく非難

2013.06.01

4月25日、京都大学健康科学センター南側の東一条通沿いに設置された立て看板に、差別落書きが発見された。その内容は、特定の民族を誹謗中傷するものだった。学内で差別落書きが発見されたのは、2012年6月7日に文学部自治会学友会によって文学部東館で発見されて以来、およそ10ヵ月ぶりのこと。京都大学では、このような差別落書きは何度も発見されており、例えば2002年度には10件以上、2005年度には3件、昨年度には6件が見つかっている。差別落書きの内容は、民族差別、部落差別、同性愛者に対する差別など多岐にわたる。また、昨年度には京都大学附属図書館および人間・環境学研究科・総合人間学部図書館において、人権問題に関連する書籍への汚損も発見されている。

今回の件について、京都大学は5月14日付で告示第3号を発表し、このような差別落書きは差別に苦しむ人々を深く傷つけるものであり、本学として断じて許すことはできないと非難し、差別落書きを書いた者に対しては猛省を促している。また、すべての京大構成員に対して、差別・人権問題に対する認識を深めこのような差別行為を根絶する取り組みへの格段の協力を要望している。