〈緊急特集〉学生集会所、建替え計画進む 一部関係者のみで協議が進行(2013.05.16)

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吉田南構内に位置する学生集会所について、建て替えの議論が進められている事が本紙の調べによって明らかとなった。この建て替えに際して、大学当局と一部のサークルとの間だけで内密に議論されており、情報もほとんど明らかにされていない。この事に対して、各所で批判の声が上がっている。

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「新学生集会所」の概要


学務部学生課課外活動掛によると、学生集会所の老朽化対策を理由として、今回の建て替えの話は進められており、建て替え後の建物の名称は「学生集会所」もしくは「新学生集会所」となるようだ。

現在学生集会所では、京都大学交響楽団、京大合唱団、京都大学ギタークラブ、叡風会、京都大学グリークラブ、京都大学民族舞踏研究会、京都大学舞踏研究会(以下この7団体を集会所7団体と呼ぶ)が活動しているが、新学生集会所にはこの集会所7団体に加えマンドリンオーケストラが入居し、現在、亀井記念館2階で活動している、京都大学能楽部4団体(観世会、金剛会、宝生会、狂言会)と京都大学落語研究会の5団体も入居する可能性があるという。亀井記念館は西部構内のプールの北側に位置し、1階には朱い実保育園が入居している。

構造に関しては、RC造(鉄筋コンクリート構造)地下2階地上3階建(現学生集会所は木造2階)となる予定である。また集会所7団体が現学生集会所の意匠を残す事を求めたため、一階外壁部分に木の板を張る、廻り階段を設置する、といった工夫が多数施される。部室の面積は、入居団体の現在の活動スペースが維持されるように配慮がなされる。共用スペース(共用室、共用倉庫など)の設置について、学務部によると、現在は未定であるが、鍵の管理の関係上西部課外活動棟の共用室の様なスペースは作るのは難しいという。本紙が手に入れた図面案には共用スペースが書かれているが、学務部はこれについてもまだ未定だという。しかし、集会所7団体とマンドリンオーケストラによると、使えなくなると現状維持ができなくなるもの(図面中の共用ホール、共用スペース、叡風会隣の共用室)とそうでないものの二つが存在し、後者に関しては入居サークルが独占することは不可能としている。

学生集会所の建て替え予算について、学務部は初め本紙の取材に対して、京都大学第二期重点事業実施計画(第4版)の教育推進事業のひとつ、「吉田南構内再生整備事業 ~学生寄宿舎の整備~」として捻出されるとしていた。しかしその後の取材では、2014年度の学内予算ではあるが、どこから捻出されるかは未定、とした。

移転中活動代替場所としてのプレハブ


学生集会所の建て替えに際して、集会所7団体とマンドリンオーケストラの移転中の活動代替場所として、西部講堂前広場南側(旧西食跡地周辺)に3棟の防音設備の施されたプレハブが建設される予定である。

学務部によると、プレハブ建設・解体の予算は2014年度の学内予算ではあるが、どこから捻出されるかは未定である。

工期に関して


学務部から示されたスケジュールによると、学生集会所は、2012年12月から2013年3月に基本設計、同年5月までには実施設計・積算が行われる。その後、埋文調査等が同年10月まであり、工事施工は2014年8月に終了し、その後入居・引越が行われる予定。

2013年3月22日に発表された入札広告によると、プレハブの工期は2013年5月から2014年10月15日まで。ただし、プレハブ新営は2013年6月28日まで。プレハブは15ヶ月間活動に利用される予定だが、学務部によると、集会所7団体とマンドリンオーケストラの移転完了後、直ちに解体され、移転後の利用は不可能としている。

建て替えにまつわる経緯


今回の学生集会所建て替えの議論は、2011年秋に学務部から集会所7団体へ学生集会所の建て替えの提案を行った事に端を発する。この時集会所7団体は、すぐに決定できないとして保留をしたが、以降集会所内で建て替えに関する会議(以下集会所会議とする)を設置し、話し合いを続ける事となる。

2012年9月3日、学務部によって、集会所7団体など関係団体への集会所建て替えに関する説明がなされた。

しかし、2003年10月20日に結ばれた「学生部第二小委員会と関係51サークル・クラブとの合意事項」により、集会所7団体やマンドリンオーケストラなど新施設への移転が完了していない団体は、将来西部構内へ移転する事が決定していたため、新学生集会所に入居するためにはこの合意事項を書き換える必要があった。

これをうけ、西部課外活動施設使用団体連絡協議会(以下西団連とする)の音出し棟会議にて協議が行われ、2012年11月16日、「新施設は、西部構内と吉田南構内の二箇所に分設する」という項目を加筆するなどの、合意事項の書き換えが行われた。これにより、集会所7団体など移転が完了していない団体は、必ずしも西部構内へ移転する必要がなくなる。

これ以降、集会所会議は、新学生集会所の図面案について学務部を通して施設部と話し合いを始める。図面案については、施設部が出した図面案に対して、集会所会議で各団体の集めた要望について協議し、要望を学務部に提出するといった形で進められた。

このやり取りは、音出し棟会議にて報告されていたが、図面案が共有される事はなかった。西団連の規則によると、音出し棟会議は「建設計画に関する議題を議論する会議」であり、会議内容は「音出し棟建設における建物の仕様、用途、割り振り」である。新学生集会所が「音出し棟」に該当するかについて、議論がなされてはいたが決定する事はなかった。また、音出し棟会議での議論が西団連内でしっかり共有される事はなく、2013年3月の西団連幹事会にて、この問題が取り上げられるまで、学生集会所の建て替えについての議論は学生集会所の位置づけが曖昧なまま続けられた。この後も、学務部と集会所会議では学生集会所の建て替え、建て替え期間中の活動の代替場所として西部構内に建設されるプレハブについてのやり取りは続く。

このようにして、学生集会所の建て替えについての情報は、ほとんど学務部と集会所会議の中だけで進められ、現在まで至っている。また、本紙の取材に対して、この件についての詳しい経緯や、どのようなやり取りがなされたか、学務部は時系列がはっきりしない、など曖昧な情報しか示さなかった。集会所会議も、引き継ぎがしっかりなされていないことを理由に、学務部と同様曖昧な情報のみを示した。

【京都大学(中央)学生集会所再生整備基本設計業務打ち合せ資料の一部】

※2013年4月5日時点
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