ニュース

熊野寮に家宅捜索 機動隊、身分提示に応じず 寮生から抗議の声

2013.05.01

4月26日午前、京都府警の「機動隊」を名乗る武装集団数十名が熊野寮に侵入し、地下ボックスなどの家宅捜索を行った。

この日の捜査は法政大学の学生が建造物侵入容疑で逮捕された事件に関連し、逮捕された学生と関わりがあるとされる団体のボックス(熊野寮地下)から資料の押収を行うのが目的。寮へ捜査の連絡が入ったのは当日朝、捜査が入る寸前だった。

また、「機動隊」は寮の敷地内に立ち入る際、令状の読み上げを行わない、寮生が求めた警察手帳の提示要求に応じないなどの違法行為を数多く行ったため、一時は玄関付近に寮生・学生ら数十名が集結し、「警察手帳を出せ」、「警察手帳を出せない貴方たちは本物の警官なのか」などと激しい抗議を行った。

捜査は約1時間半で終了し、押収物は無かった。その後すぐに「機動隊」は熊野寮からの撤退を開始したが、寮生・学生ら数十名はなおも違法捜査への抗議と追及を続け、丸太町通りを疾走して川端署まで「機動隊」を追跡した。

なお、当日は学生課の職員数名も捜査に立ち会ったが、職員らが警察の違法捜査に一切抗議しなかったことに対しても、学生側から非難の声があがった。

関連記事