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人環教員有志 総長辞任要求署名を提出 リコール制の設置も要求

2013.03.16

「国際高等教育院」構想に反対する人間・環境学研究科教員有志の会(以下、人環教員有志)は3月8日、松本紘総長に辞職を要求する署名(356名分)と「国際高等教育院」構想反対署名の追加分を、また総長選考会議に「総長リコール規定」の制定要求書を提出した。

人環教員有志は1月5日よりホームページ上を中心に署名活動を行っていた。松本総長に辞職を求める理由として、学内の批判に一切耳を貸さず国際高等教育院構想を推し進め、昨年12月18日の臨時部局長会議、教育研究評議会で最大の関係部局である人環が反対しているにもかかわらず設置を決定したことを挙げ、「全学の信頼を失ったといえる総長が職にとどまることは京都大学全体にとって不幸」と述べている。

また総長選考委員会に対しては、総長リコールのための公式の制度が無く、総長の方針に反対する大学構成員の意見が反映される機会が奪われている現状では、総長の解任を文部科学大臣へ申し出る権限を持つ同委員会の中立性が担保されないとして、早急にリコール規定制定のための手続きを始めることおよび委員会としての見解を明らかにすることを求めている。

人環教員有志は、昨年11月中旬より、松本総長が「リーダーシップ」をとるかたちで進めていた、全学共通教育を運営する新組織(国際高等教育院)構想への反対運動を行ってきた。

なお、16日時点で松本総長は辞任していない。

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