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京大公式サイト リニューアルを検討 08年4月に開設 学内情報フローに大きく変化

2007.12.01

京大公式サイトのリニューアルを広報委員会(木谷理事・広報担当)が検討していることが、20日までに分かった。08年4月開設を目指し、新サイトのシステムの構築、現在のコンテンツの整理と移動をするという。全学共通経費の870万円をかけて行なわれる。

今回のリニューアルを通じ、学内情報の集約システムの基盤が整えられることになる。ホームページを管理するCMS(コンテンツマネジメントシステム)にフリーソフトのPLONEを採用し、学術情報メディアセンターで独自にカスタマイズして使用するPLONEは、HTMLの知識がなくてもホームページの作成ができるため、職員が直接ホームページを書くことが可能になる。実際の運用においては、作成したページは各部の部長級と広報課による2段階のチェックを経て掲載される。最終的には、現在、情報・環境部で進めている全学認証と併せ、教員や学生もホームページを書けるようにしたいという。実際に運用されれば、学内の情報環境が一新されることになる。

PLONEは、技術職員の少ない小さい部局でも容易に転用が可能。小さい部局のHPをまとめ、サーバーは事務本部の情報・環境部で一括管理する考えだ。デザイン面では、現在過剰になっているTOPICSなどで、「教育」「研究」などテーマごとにソート機能がつくほか、ユーザー別入り口には「留学生の方へ」が追加される。

現在のサイトは、法人化を見越して04年4月にリニューアルされたもの。法人化後を予想した形でサイトが構成されているため、「TOPICSが多くて探しづらい」「what’s newが一日のうちで変わる」(秘書・広報室)と情報が過度に集中するため、運用面で支障を来していた。

06年末に、2カ年計画でリニューアルを検討していたが、尾池和夫・総長らから「できるだけ早く」との要望が出され、07年6月より準備を進めていた。12月には完成し、セキュリティチェックを行なうという。ホームページWGの美濃導彦・メディアセンター長は「10年先を見たとき、情報を今までよりも早く伝える、その活用基盤はできつつある」と意気込む。

《本紙に図・年表掲載》