原理研 追放決議承認される 当人たちは会議の場に現れず(2012.07.01)

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6月20日、文学部新館第3講義室において、第54回11月祭の全学実行委員会が開かれた。この会では、原理研究会(京大CARP、以下原理研)の11月祭からの追放に関して原理研を交えて議論が行われる予定だった。しかし、原理研のメンバーが欠席したため、原理研の今年度11月祭からの追放決議が承認された。この決議は、1970年以来毎年承認されているものだ。またこれに関連して、原理研OBによる全学実行委員会の告知ビラ回収に対する抗議について、昨年度11月祭中の騒動の収束についての確認もなされた。


今回の全学実行委員会は、原理研の今年度11月祭からの追放決議に関するものであり、原理研側も参加、議論をすることが予定されていた。しかし原理研は、「11月祭事務局との事前調整で、会議の終了時間に関して合意に至らなかったため、安全面での保障が不十分」だとして、全学実行委員会に参加しないことを文書で報告し、会場に姿を現さなかった。なお原理研はこの文書上で、追放決議が可決された場合11月祭開催期間中の学内での活動を自粛すると明言した。このため、原理研不在のまま全学実行委員会が開かれ、原理研とそれに関係する団体が真摯な自己批判を行わない限り、たとえどのような形であれ、それらの団体が11月祭に参加することを認めない、という従来の追放決議に、文学部中間実行委員会からの提案で「11月祭中に、11月祭とは無関係という形で時計台等を使って講演会やイベントを催すことも認めない」という条件を加え、追放決議は承認された。

また、今回の全学実行委では次の2点も確認された。

1点目は、全学実行委員会開催の告知ビラ回収について。6月13日早朝、11月祭事務局が全学実行委員会の告知ビラを各教室に配布したが、その後、ビラを回収している人物がいるとの連絡が事務局に入った。翌14日に教室を見回ったところ、ビラを回収する人物3人が発見された。事情を聞くと、3人は原理研OBだと語り、追放決議など、原理研に対する悪印象を見る者に与えるようなビラが配られるのがかわいそうで回収した、今後ビラ回収は行わない、と話したという。また、構内で問題が起こった際には警察に連絡するのが妥当であるとも語ったという。

全学実行委員会ではこれを受けて、自身に不都合なビラを回収するというような、暴力的に表現の場を奪う行為は決して許されないとして、原理研に対し厳重に抗議することを確認した。

2点目は、昨年度11月祭での騒動について。2011年11月23日、原理研が後援する講演会が百周年時計台記念館国際交流ホール(以下時計台ホール)で開かれた。その際に、一部学生が原理研に対して抗議し、講演会の中止を求めた。この抗議は、追放決議が承認されていたにも関わらず、原理研が、11月祭に無関係のイベントという形をとることで、決議をかいくぐって11月祭期間中にイベントを開催したことに対するものだった。会場前での口論の末、原理研のメンバーと学生らのもみあいが発生、けが人を出し、京都府警の警官40人が正門前に待機する事態となった。

この件に関して、原理研側は、様々な事情を考慮した結果日程は決定されたのであり、11月祭初日開催となったのは偶然だったと主張している。この事件は、原理研が書面で、騒動について謝罪したこと、また、追放決議が公布されている場合、11月祭期間中に大学構内で内部集会を行わないよう努力する、と表明したことを以て、事態は収束したとすることが、今回の全学実行委員会で確認された。

追放決議に至る経緯


この追放決議は毎年、全学実行委員会で確認されているもので、その発議のきっかけは第12回11月祭(1970年開催)で発生した騒動である。この年の11月祭で、学内で行われる予定だった原理研の映画・講演会が、当時の学内セクトにより暴力的に妨害された。それに対し、原理研は大学当局に無断で警察に通報し、学内に警官が導入される結果となった。これを受けて、当時の11月祭事務局はセクトによる暴力的な集会破壊を厳しく非難する一方で、学内での自主的な解決を図ろうとせず、大学自治の理念に反して警官を導入した原理研に対して自己批判を求めた。その後緊急に開かれた全学実行委員会で原理研側は、自分たちが警官を導入した事実はないと主張した。そこで勝手に大学構内に入った警察に対して抗議声明を出すことが実行委員会で提案されたが、原理研は警察の横暴をある程度認めながらも提案に応じようとはしなかった。このため、警察権力の大学自治への介入を受け容れることは自主的学園祭である11月祭の本義を脅かすことであり、原理研がこの態度の自己批判を行わなければ11月祭参加は認められない、ということを実行委員会は宣言し、原理研の解答を待った。しかし、期限までに原理研から明確な回答が得られなかったため、原理研の11月祭からの追放が決定した。

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