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修復した古典籍を展示 時計台記念館にて

2007.12.16

京都大学時計台記念館1階企画展示室で12月4日から、「古典籍がよみがえる」と題した京都大学貴重資料修復記念展が行われている。今回の企画展は 京都大学図書館機構の公開事業の一環で、学内の基盤強化経費を得て補修された、文学研究科所蔵の琉球資料をはじめ、総合博物館所蔵の広興考(明代刊行の中国地図帳)、附属図書館所蔵の清家文庫(平安時代の貴族・清原氏が所持していた様々な書物)など15の文献が展示されている。なかでも清家文庫に含まれる「漢書抄」・「 大學」などは重要文化財に指定されており、公開されるのは異例のことといえる。

また、あわせて古典籍の修復工程について、修復を担った業者毎にパネル展示と解説がなされており、ヘラによる解本や漉き繕いなど古典籍がどのように保存され、修復されるかが写真などを交えて分かりやすく示されている。

同企画展は24日まで行われている。

《本紙に写真掲載》

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