潜入!国際コース(2012.03.16)

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昨年、弊社が制作している入学アルバムの写真撮影の際に、工学部21組のクラス写真撮影を漏らしてしまうというミスがあった(後日何とか間に合った)。撮影は英語の授業のときに行われるのであるが、21組に英語の授業がなく、授業一覧から見落としたことがミスの原因である。工学部21組は英語の授業がない。それは、2011年度に新設された「工学部地球工学科国際コース」のクラスだからである。この「国際コース(定員30名)」は、入学から卒業まですべてのカリキュラムを英語で行い、通常の入試とは別枠で学生を募集するという、京大では新しいコースである。今回、記者は国際コースの授業に潜入し、生徒と講師に対して取材を行った。(P)

※2012年5月16日号に訂正記事がありますので併せてご覧下さい。

国際コース再潜入(2012.05.16)

国際コースの定員は30名であるが、2011年度の入学者は、留学生4名(中国1名、韓国1名、ケニア2名)と日本人学生10名の14名である。それも、もともと国際コースは留学生だけのプログラムだったが、留学生が集まらなかったために一般入試で工学部地球工学科に合格した日本人学生に向けて、国際コースの広報を行なったという。

因みに、英語がネイティブ並みに得意な学生や、もともと海外滞在の経験がある学生はほとんど存在しなかった。記者の推測であるが、日本人学生の応募を含めても国際コースは著しく定員割れしていたために、入学のための英語の試験はほとんど意味がなかったのではないかと思われる。

では、2011年度の入学者は、どのような動機で国際コースに入学し、実際どのように感じているのか。ケニア出身のある学生は、もともと海外の大学に進学するつもりで、日本の大学を選んだ理由は、日本は地震が多く、土木工学が進んでいるからだという。また同じくケニア出身の他の学生も同じような理由で、インターネットで京都大学のこのコースを志願したという。

一方、日本人学生はどのような動機で入学したのだろうか。国際コースの広報は、願書を提出した時の資料や、受験当日にすでに行われていたという。国際コースに入学するための試験は、前期の一般入試が終了した後に行われる。数人の学生に入学の動機を尋ねると、海外で働きたいからといった明確な目標が存在する学生だけでなく、英語力を上げるため、新しいことに挑戦するため、といった学生、ノリで選んだという学生もいた。

1年生の間は一般教養科目の履修が中心であるが、英語で開講されている一般教養科目はあまり多くない。そのため、国際コースの学生の一般教養の履修科目の選択肢は少ない。このことに関しては、もう少し選択肢を増やして欲しいとの不満を述べる学生もいた。

一方、授業の内容や難易度そのものについては、少人数の授業でわかりやすく、講師も熱心であると学生の評価は高かった。英語に関しても、最初は聞きとるのが大変だったが、受講していくうちに慣れていったとのことであった。記者も実際に聴講してみたが、全く聴き取れないということはなかった。

講師は、日本人に配慮して特別英語をゆっくりと喋るということはないという。京大は学生のレベルも高いので、授業もある程度のレベルを守りたいと述べていた。

国際コースは人数が少なく、履修する一般教養科目も重複することが多いために、コースの学生の雰囲気は和気あいあいとしていた。留学生たちは京大の留学生ラウンジである「きずな」で、外部の学生とも交流することが多いという。

ケニア出身の留学生2人は修士課程まで京大で学ぶと述べていた。専門教育などはこれから本格的に始まる。国際コースを履修している学生は大きな不満を述べることはないが、課題も存在する。

2012年度も国際コースは開講されるが、留学生は30名の定員に対して6名が入学予定であり、定員割れの問題は改善されていない。

2011年度もそうであったが、当初は留学生のために設けられたコースであるにもかかわらず、留学生は依然として少ない。広報が行きわたっていないのか、あるいはコース自体に魅力がないのか、または留学生が学習しやすい環境が整っていないのか。まずは原因を突き止めなくては、定員割れが続いてしまうだろう。

また、一般教養科目の選択肢が少ないことも含めて、コースの責任者はこれらの問題点にいかに対処するのか、今後の動向に注視したい。

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