壱麺入魂!受験生向け創作ラーメン(2012.01.16)

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栄養満点 野菜入り

炒めるのがポイント。

市販のインスタントラーメンにニンジン、ピーマン、玉ねぎ、キャベツ、メンマ、ねぎ、コーンの7種の野菜をトッピングしてみた。見た目は色とりどりで、ラーメンと言うよりもお花畑のようである。否、やはりどう見てもラーメンである。

おいしく食べるためには、いったん野菜を炒めておくことが重要である。野菜は火が通りきっていないとラーメンの中で違和感を生み出す。特に玉ねぎやねぎなどは、スープとなじむほどに炒めておかないとどうしても青臭さが出てしまうので注意する必要がある。またキャベツの芯などが残っていると、麺を食べる際に支障をきたす。

火の通りにくい固いものから炒めておくと、どの野菜も食べやすい程の固さになる。私はニンジン→玉ねぎ→ピーマン→キャベツ→ねぎの順番で炒めた。炒めるときにはサラダ油を用いたが、バターでもよかったかもしれないと炒め終わった後に思った。コーンとメンマは麺が茹であがってからその上に投入した。

実際に食べてみるとおいしかったが、もやしが欲しかった。もやしは他の料理だと味が染み込まずにどこかさびしさを感じさせることも多いが、ラーメンの場合はむしろその淡白さがアクセントになっているのかもしれない。
ピーマンは余計と言えば余計であった。塩味が基本にあって、その上にコーンの甘味があるので、ピーマンの苦みが加わると少し複雑になってしまう。あっても特別不快ではないが、しかしなかったところでどうも思わないような存在だった。しかしそう考えると、メンマ以外の野菜はそもそもあってもなくてもいいような気がしないでもなかった。結局ラーメンにおける野菜というのは本質ではないのであろう。(P)

野菜ラーメン

スイーツ☆はラーメンとの融合を夢見るのか?

(トッピング食材:生クリーム、イチゴ、キウイ、オレンジ、モモetc…)

――アタシの名前はジョウ。心に傷を負った男子大学生。非モテキモメタボで虚弱体質の憎まれボーイ♪アタシがつるんでる友達は京大新聞をやってるミキ、学校にナイショでカンニングしてるアイ。訳あって留年グループの一員になってるアズサ。

大学に友達は居ないし、やっぱり大学はタイクツ。今日もミキとマルクス主義史観のことで口喧嘩になった。新左翼運動にもホモソーシャルなところがあるから、ストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人で東大路通を歩くことにしている。

かんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!

「あームカツク」・・。そんなことをつぶやきながらしつこいラーメン屋の客引きを軽くあしらう。

「カレシー、ちょっと話聞いてくれない?」どいつもこいつも同じような台詞しか言わない。京都のラーメンはオイシイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。

「すいません・・。」…またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、チラッと客引きの男の手にあるラーメンを見た。

「・・!!」

…チガウ…今までのラーメンとはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを駆け巡った・・。「・・オイシそう・・!これって運命・・?」

ラーメンには生クリーム・アタシの大好きなイチゴやミカンといったフルーツ☆が散りばめられていた。連れていかれて食べてしまった。「キャーやめて!」胃薬をきめた。

「ガシッ!ボカッ!」アタシは死んだ。スイーツ(笑)

(※この物語はフィクションです。)(穰)

スイーツ

豪華絢爛・蟹ラーメン

セレブ学生の驚くべき食生活

私の友人にAという男がいる。本人のことを思って敢えて名前は伏せてあるが、この男、いわゆる「セレブリチィ」というやつで、しかもひどい成金趣味なのである。もちろん私としては酒や遊びでいい思いをさせてもらっているから、そのことに不満はないし、むしろ末永くこの有益な交際が続くことを願うばかりだ。

あるとき、Aが私を家に呼びつけて「庶民の味というものが知りたい。ラーメンを作ってくれ」と言いだした。聞くと、これまで1度も食べたことがないらしい。私が「その辺の店で食えばいいじゃないか」と言うと、「汚い店には入れない」とのこと。羨ましいことだが、仕方がないので私が作ってやることになった。普段は山崎の20年物などを飲ませてもらったりしているので、たまにはいいだろう。

しかし、私としては即席ラーメンにちょっと手を加えてやれば十分食うに耐える代物になると思っていたのだが、その程度では舌の肥えたAには大不満だった様子。「もっといい具材を使って、豪華にしてくれよ」と言い出し、結局たまたま冷蔵庫に入っていたズワイガニとイクラの醤油漬けを入れてみることになった。

しかし、私は長い大学生活で蟹など食べたことがないし、まして料理の仕方など知らない。するとAは「そんなことも知らないのか」と、おもむろに鍋を火にかけ、湯を沸かし始めた。いわく、蟹の調理は簡単らしい。しかも、蟹の出汁で麺を湯掻くというのだ。これで美味くないはずがない。

こうして完成したのが写真の豪華なラーメンである。一杯あたり3000円もするラーメンがあるだろうか。しかし、Aの本領はここからだ。「まだ足りないな」と少しの間考えてから、戸棚から小瓶を取り出した。私が何か尋ねると、Aは「金箔だ」と言って中身をごっそり丼に落とした。ラーメンの真ん中に金色の島ができている。大いに間違っている気がしてならないが、お相伴にあずかる身としては黙っておくのが1番だろう。Aという男は自分の金持ちぶりを見せびらかすのが好きな人間だが、その分気前だけは誰よりもいいのだ。あとは私が自分の意地と相談すればいいだけのことなのだ。

完成したラーメンを前に舌鼓を打つA。例にもれず、私の分もある。箸をとり、蟹肉とラーメンを口に運ぶ。確かに美味い。続いてイクラも美味い。もともと美味いのだから当然だ。しかし、はたしてこれはラーメンなのだろうか。むしろ、ラーメンと蟹を食べている気になってくる。これは大きな違いだ。ラーメンと半チャ―がそれぞれ別々であるように、この具材たちも別々に食べるべきではないだろうか。ましてや金箔など、庶民の味を馬鹿にしているとしか思えない。

しかし、実に美味そうに麺をすするAを見ていると、自分の憤りがまったくの無為なもののように思えて仕方ないのだった。(石)

セレブ

塩地獄への誘い

マクドナルドとまさかのコラボ

私の受験生時代の主食はマクドナルドとカップ麺であった。昼休み時間にビックマックのLLセットを腹いっぱい食べ、午後の試験で寝てしまったこと、今は無き新宿歌舞伎町コマ劇場の前で座り込みながら死んだ魚のような目で小さなカップ麺をすすって昼食を済ませたことなど、マクドナルドとカップ麺には私の浪人時代のみじめな思い出がいっぱいつまっている。

我が受験食二大政党であるところのマクドナルドとカップ麺。この二つを大連立させてみよというのが今回のデスクからの指令である。

用意したのはマックスバリュのカップ麺とチーズバーガー、フィレオフィッシュ、ポテト、スイートコーンにチキンマックナゲットである。

まずカップ麺を開け、その中にありったけのスイートコーンを投入する。そうして出来たコーンの層にポテト、フィレオフィッシュの魚、チーズバーガーの肉、ナゲットを順に入れていく。最後にナゲットの表面にBBQソースをつけて出来上がりだ。スイートコーンとフィレオフィッシュの存在により、野菜と魚にあふれたヘルシーな仕上がりに出来たかもしれない。

あとは食べるだけ。喜び勇んでお湯をトッピングであふれかえった容器の中へと注ぎ、きっちり三分後に試食を始めた。まずは容器からこぼれ落ちそうなポテトを片づけることにする。いつもはカリっとした揚げたての食感がうりのマックフライポテトだが、熱湯の中で茹ったことにより、茹でたジャガイモのようなほくほくとした味わいになっている。元来の塩っぽさは変わらないものの舌触りには大きな違いが見られ、これはこれでなかなかおいしい。

その後はスイートコーンを少しずつ食べながらフィレオフィッシュの魚やチーズバーガーの肉へと手を伸ばすが、どちらも味が分からないほど塩辛い。さすがは不健康食アメリカ代表キャプテンのマクドナルドハンバーガー。カップ麺の汁に負けず劣らずのしょっぱさだ。救いを求めて口にしたナゲットもBBQソースのせいで意外と塩辛く、もはやコーン以外の全てが塩っぱい塩地獄ラーメンと成り果てていた。

途中で何回も休み、水分を補給しながら懸命に最後まで食べ切る。塩の塊を食べていた気分だ。胃が非常にムカムカする。コーンとフィレオフィッシュでヘルシーになるなどと勘違いもいいところだった。よく考えたらハンバーガーとカップ麺を混ぜて「ヘルシー」になどなるわけがない。大連立がもたらしたのは、権力へのチェック機能を一切持たない大塩翼賛会であった。

酷い目にあったが、私のようなよぼよぼの3回生と違い、若さあふれる受験生ならば実は案外平気かもしれない。私はもう二度とやらないが、18、19の若い受験生諸君には是非、この塩地獄への挑戦をすすめたいと思う。(47)

マック

反商品経済・麺から自作

原点回帰

ある者はスイーツに、ある者はマクドナルドにと、資本の渦に巻き込まれし者たちは、その経済力に身を任せて安易な方向へと流れて行った。これではいけない、これでは京大新聞はダメになる。そう確信した私と友人たちは、原点を取り戻すべくラーメンの自作を試みることにした。

まずは麺の生地を作る作業である。強力粉と薄力粉を2:1の割合で混ぜ合わせ、そこに塩と重曹が溶かしこまれた水を加えていく。本来、ラーメンの麺には重曹を使うのではなく、かん水と呼ばれる炭酸塩やリン酸塩が溶けた水を使うのだが、今回は手に入れることが出来なかったため重曹で代用した。水と小麦粉が馴染んだら10分ほどラップを掛けて寝かす。そこから、さらにコシを出すため足で踏んでいく。足で踏む作業を終えたら、その日の作業はそれでおしまい。次の日まで麺を寝かしておく。

生地作りの作業と並行して、スープ作りの作業をしていく。鶏がら・キャベツ・たまねぎ・青ネギ・しいたけ・昆布・生姜・にんにく・かつおぶし・煮干しを鍋の中に大量に放り込み、長時間煮込み続ける。さらに、豚もも肉とゆで卵玉子とメンマを、醤油・にんにく・生姜・みりん・酒・砂糖・昆布つゆ・塩で作ったタレの中に漬け込んでおく。こうすることで、次の日においしいチャーシューと煮玉子、メンマが出来上がっているはずである。さらに、漬け込んだタレはラーメンの味を決める「カエシ」として活用される。

次の日、我々は一日寝かしておいた生地を麺に加工していく。パスタマシンがあれば、あっという間に終わる作業のはずなのだが、そんな物があるはずもなく、ひたすら人力で生地を薄く伸ばし、細く切っていく作業を繰り返す。生地を麺棒で伸ばしていく作業というのは考えていたよりも余程シンドイ。手の甲に相当の圧力が加わるため、骨に疼くような痛みが走るのだ。

とにかく、麺を作り終えた私たちは、スープの調合に入った。一日煮込んでおいたスープと「カエシ」を最適な割合で混ぜる。この、作業はラーメンの味を決める最も重要な作業である。我々は、ここにきて最大限の集中力を発揮し、これが最適だろうという割合を見つけだすことに成功した。

それからは、早かった。麺を茹で、スープに絡ませて、チャーシュー・煮玉子・もやしなどをトッピングして完成である。ここまでで、ラーメンを作り始めてから丸一日が経過していた。疲れた。しかし、一口目を口にした途端、その疲れも吹き飛んだ。うまい!化学調味料を使わないことにより、味に深みが出ており一口毎にうまさが増幅していくようである。

こうして、我々の挑戦は大成功に終わったかのように思えた。しかし、大きな落とし穴が待ち構えていたのだ。材料費である。20人前で〆て一万五千円である。おかしい。我々は資本の渦に逆らうべく結成された、ラーメン有志のはずである。こんなはずではなかった。我々は既に、資本の渦に巻き込まれていたというのだろうか。そもそも、材料を自力で調達しなければ、資本の渦に逆らったとは言えないのではないだろうか。もし、次回があるならば、材料を調達するところから始めたいものである。(猪)

自作1 自作2 自作3 自作4

(上から順番に)ダシを取る、具材も投入し煮込む、文字通り「麺づくり」、完成したラーメン。受験が終わったら君もつくってみよう!

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