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学部入試「理科」改訂へ 新指導要領受け15年度から

2012.01.23

京大は、2012年4月から理科・数学について先行的に実施される新高等学校学習指導要領に則り、2015年度大学入試センター試験および個別学力検査の出題教科・科目に関する予告を行った。

現行課程では「物理I・II」「化学I・II」「生物I・II」「地学I・II」と区分されているが、今回の改訂により、「物理基礎」のような「基礎を付した科目」と、「物理」のような「基礎を付していない科目」が新たに設定される。これに伴い、現行課程の大学入試センター試験で出題されてきた「物理I」「化学I」「生物I」「地学I」の4科目は、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」の8科目に編成される。

予告によると、大学入試センター試験では、文系は「基礎を付した科目」から2科目を選択、理系は「基礎を付していない科目」から2科目を選択する(ただし経済学部(理系)は「基礎を付していない科目」から1科目を選択、工学部は「物理」を必須として残り1科目を選択、医学部医学科は「物理」「化学」「生物」から2科目を選択)。「基礎を付した科目」から2科目を選択することが求められている場合、代わりに「基礎を付していない科目」から2科目選択することも可能とする方針。また、個別学力検査の「理科」(理系のみ選択)は「基礎を付した科目」と「基礎を付していない科目」を併せた範囲から出題される見通し。

なお得点換算については「大学入試センターが配点等を決定した後に、改めて公表」するとしている。

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