原発講演会第二部 元工学研究科講師・荻野晃也「地震と放射能汚染」(2011.08.01)

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現在、日本には50基を超える原子力発電所がある。原子力が持つ莫大なエネルギーの存在、石油危機以降のエネルギー不安などから、これまで原発はこの狭い国土の上にたくさん造られてきた。

しかし、原子力を扱う諸権力(大学も含む)は本来、原発の安全に対して互いにきちんとチェックし、批判しあうものであったはずにも関わらず、「原子力ムラ」を形成しては、あまりにも安全を求める意見・判断・基準を無視続けてきたのであり、そのために今回の福島第一原子力発電所の事故に至ったのではないだろうか(そして、こういったことは原発以外の問題にもあてはまるだろう)。

とりわけ日本においては、地震・津波などの自然災害が多い国であり、仮に原発を造るにしても、妥協なき検討や見直しが必要である。だが現状は、より増して地震が起きやすい地域にも原発が造られている、という事態になっている。

最近では政府から「脱・原発依存」という言葉が聞こえるようになったが、原発は現状において危険なものであり、将来においてもそれがどのように改善されうるのかは断言できない。原発事故による放射線などの脅威も、前例や研究から知られていることは多いが、まだよく分からないこともある。いずれにしても最悪の事態を考えることが重要であると考える。

今号では、6月29日に行われた「原発講演会」の元工学研究科講師の荻野晃也氏の講演録をお送りする。このようなことを考える上で十分に役に立てば幸いである。(編集部)

講師:荻野晃也(おぎのこうや)。1962年、京都大学理学部卒。理学博士。原子核物理学、計測学などを専攻。元京都大学工学研究科講師、2003年3月退官。伊方原発訴訟(愛媛県)で住民側の弁護補佐人・証人。数多くの反原発運動に関わる。現在は電磁波環境研究所を主催。電磁波の健康への影響などを研究。著書に『原発の安全上欠陥』(第三書館)、『ガンと電磁波』(技術と人間)ほか。

《本紙に本文掲載》

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