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朝鮮学校無償化シンポ ネット上のデマ信用しないで

2011.08.14

7月7日、総合人間学部棟1階にて「朝鮮学校が日本社会に問うもの」と題された企画が「京都大学コリアン学生の集い」の主催で行われた。本企画には講師として金尚均・龍谷大学法科大学院教授が招かれた。金氏は朝鮮学校が高校無償化制度から排除され、自治体からの補助金も執行停止されている状況に触れ、このことが朝鮮学校に対する日本の態度を象徴していると指摘。また、福島第一原発事故の対応に関しても、福島県内の朝鮮学校には一度調査に来ただけでその後なんの音沙汰も無いという現状を紹介し、朝鮮学校はこの点でも不当に不利益を被っていると述べた。

日本政府は朝鮮学校を無償化制度から排除する事の理由として日朝国交化が正常に進んでいない事を挙げているが、金氏は朝鮮学校に通う、または通おうとしている子ども達が日朝関係のあおりを受けるべきではないと主張。ネット上にも朝鮮学校がスパイ教育を施している等のデマが流れており、日本国民が朝鮮学校の実情についてほとんど理解していない事を遺憾に思うとし、朝鮮学校の現状を知ってもらうためにも、ぜひ朝鮮学校を見に来て欲しいと講演を締めくくった。

《本紙に写真掲載》