おねと淀殿、秀吉を支えた女性について 未来フォーラム(2011.07.01)

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6月15日、百周年時計台記念館で「第48回京都大学未来フォーラム」が開催され、田端泰子・京都橘大学名誉教授による講演「戦国時代を生きた女性たち」が行われた。豊臣秀吉(1537-1598)の正室の北政所おね(高台院)(1542-1624)と側室の淀殿(茶々)(1569-1615)の生涯について紹介。

まず田端氏は「合戦にあけくれ、武力がものをいう時代で、女性は武力を持たない」という従来の戦国時代観が見直されているということを説明。戦国大名の領国ごとの研究が進んだことにより、女性が戦場に出たり女性の地頭領主がいたという記録が見つかり、女性が政治に果たした役割や財産権、婚姻関係の意味などが問い直されていると話した。

北政所おねについては、秀吉が長浜城主(滋賀県)になったとき(1574年)に、おねも長浜の町政に関与したということ(「秀吉書状」)。朝鮮出兵・文禄の役が始まる前(1592年)に秀吉が北政所に知行を生前贈与したということなどを紹介。

淀殿については、今年行われているNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』で、淀殿の父・浅井長政や養父・柴田勝家が「合戦」によって自害に追い込まれたことに対し、織田信長や秀吉を「敵討」しようとする淀殿の感情・演出に疑問を呈し、正々堂々と「合戦」で敗れた者が勝った者を「敵討」しようとすることはない、といった話などをした。

未来フォーラムは、あらゆる分野で活躍する京大出身者を招き、講演するというもの。田端氏は京大文学部出身。日本中世社会経済史、日本女性史を専門とする。著書に『中世村落の構造と領主制』(法政大学出版会)、『日本中世の村落・女性・社会』(吉川弘文館)など。(春)

《本紙に写真掲載》

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