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〈Topic’11〉2011年度入学式を挙行

2011.04.27

4月7日、平成23年度入学式が京都市勧業館・みやこめっせ(左京区)で行われた。今年の入学者数は留学生を含む学部生3031名、大学院修士課程2217名、専門職学位課程323名、博士(後期)課程899名。会場周辺は朝早くから、スーツ姿の新入生や保護者、サークル勧誘の学生らであふれかえった。

式の冒頭では、東日本震災で犠牲となった人々に対して1分間の黙祷がささげられた。式辞の中で松本総長は「被災地から離れた京都においても苦難を分かち合い、復興への支援を積極的に進めていきたい」と表明。また、専門にとらわれるのではなく、一見関係のないように見える周辺の分野も貪欲に吸収し、物事の本質を見抜くことのできる人間になってほしいと述べた。最後に、全国実測で知られる江戸時代の測量家・伊能忠敬の「精神の注ぎ候のところより自然と妙境に入り、至密の上の至密をも尽くし候」という言葉を引用し、「みなさんにも、自らの集中すべき一点を見つけ出してほしい」と締めくくった。

会場では、被災地への義援金の受け付けも行われた。全額が、日本赤十字社または自治体を通じて寄付される。被災地出身の新入生もおり、大学は今後入学金や授業料の免除、生活支援奨学金などを通じてサポートすることを発表している。(薮)

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