白眉セミナー一般公開第一号 「太陽系外惑星と宇宙生物学」(2011.04.01)

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3月1日、楽友会館にて第17回白眉セミナー「太陽系外惑星と宇宙生物学」が開かれた。主催は次世代研究者育成センター(白眉センター)、同センターの村主崇行特定助教(白眉研究者)が組織した。発表者は、井田茂・東京工業大学教授(地球惑星学)と、藤井友香さん(東京大宇宙理論研究室博士課程1回生)。

白眉セミナーは、これまで白眉プロジェクトで選ばれた研究者が毎月2回、交代で発表を行い、議論を交わす会であったが、今回、初めて参加者を学内外から募集し、一般公開を行った。参加者は白眉研究者を含め70人ほど。

白眉プロジェクトとは、2010年度より始まった「次世代を担う先見的な研究者を支援する」というプロジェクト。さまざまな学問分野から若手研究者の応募があり、厳しい審査のもと選ばれた研究者は最長5年間研究に専念できる。

]井田教授は「宇宙生物学の歴史と現在―系外惑星から―」と題し、まずマイケル・J・クロウ『地球外生命体の論争と歴史』(工作舎)の本を紹介。近代ヨーロッパにおける天文学の発達と地球外生命体の論争の関係について述べ、その後、1995年の系外惑星(太陽系の外にある惑星)発見以降の宇宙生物学の流れについて説明した。太陽系形成の標準モデルとなった「京都モデル」や表面に海を持つ惑星「ハビタブル・プラネット」の観測などについて触れた。

藤井さんの発表は「惑星反射光からの系外惑星の地図作り」。高精度の反射スペクトル(光波長の分布)が得られれば、その惑星の大気の組成が調べられるとして、惑星からの反射光でその惑星の表面を探れるかということについて説明。その惑星に生物が存在するかどうかの証拠となる「バイオマーカー」としてどの反射スペクトルが考えられるかを紹介し、「反射光トモグラフィー」を用いて作った地球の陸地・海を分ける2次元地図を示した。

参加者は発表の最中に質問をしてもよく、講演後の質疑を含めて発表者との間で盛んに議論が交わされた。

村主特定助教は、4月の初顔合わせのときから、何かインパクトのあることをやろうと考え、白眉セミナーの順番を後の方にしてもらっていた。次第に、初のオープンセミナーで行こう、という決意を固め、いま多くの人に知ってほしい系外惑星・宇宙生物学というテーマを選び、年明けごろよりポスターを作るなど、他の白眉研究者と共に準備を重ねてきた。

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