赤ちゃんの心の発達とは? 京大サロントーク行われる(2010.12.01)

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11月9日、百周年時計台記念館(京大サロン)にて京大サロントーク「ヒトのこころが芽ばえるとき~こころの発達とその進化的基盤~」が明和政子・教育学研究科准教授を講師に招いて行われた。

京大サロントークは京都大学の教職員等が最先端の学術研究の成果にまつわる話題を分かり易く語り、異分野学問領域間の交流を深めることを目的としている催しで、今回で64回目を数える。この日講演した明和氏は、人間の心のはたらきは「いつ」「どのように」「なぜ」芽生えてくるのかについて、「新生児模倣」という能力をテーマに講演した。

新生児模倣とは、乳幼児に生まれつき備わった他者の口の動きを真似する能力であり、新生児の視覚や運動におけるマッピング能力の元となっている。この能力を元に、胎児は母体内にいる頃から既に母親の声に応答するだけでなく、自己身体イメージを獲得するのである。

講演ではヒトの新生児だけでなく、チンパンジーの模倣能力についても紹介が行われた。スライドでは霊長類研究所のチンパンジーにより行われた実験映像が放映され、チンパンジーも人間と同じく新生児模倣が生後2カ月付近で消えるという特徴が分かっただけでなく、模倣は非遺伝的な情報を効率よく学べるだけでなく、他者と行為を共有するのを通して相手の心をより深く理解できるなど人間らしい心を育む源になっているとの説明が行われた。この他、ヒトに飼育されたチンパンジーが人間らしい行動を示したことから、子どもの教育における親との関わりが子供の情動表出やコミュニケーション能力スキルの発達に影響していることも紹介され、この事実は集中治療室に入院しているような社会的刺激に乏しい環境で育ち始める乳幼児への治療可能性も解説されていた。

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