エイズウイルスで新たな分子機構 医/高折教授ら(2010.11.16)

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医学研究科の高折晃史教授は、泉泰輔・エイズ予防財団リサーチ・レジデントらとともに、ウイルス「HIV-1」からつくられる「Vifタンパク質」について、より新たな機能とその分子メカニズムを明らかにしたと11月9日、米国科学アカデミー紀要(PNAS)で発表した。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、ヒトの免疫細胞に感染・破壊し、エイズ(後天性免疫不全症候群)を発症させることで知られている。Vifタンパク質はHIV-1の生体内においてその複製・増殖に必要であり、近年は標的の細胞内にある抗ウイルス因子「APOBEC3C」を中和・分解することが明らかになっていて、この中和・分解作用を狙った新薬の開発が進められている。

今回明らかにしたのは、HIV-1に感染された細胞が、その複製過程である「細胞周期のG2期」(有糸分裂の前)で停止することに、Vifタンパク質が別のタンパク質「p53」に依存しながら関わるということ。そしてそのようにしてウイルスが複製しやすくしてなっていると、分子機構やウイルス学的な意義から示した。

この新たな知見は、Vifタンパク質を狙ったHIV-1感染制御法の可能性を裏付けるものだという。

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