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熊野寮で耐震改修工事 来春までに全棟で工事完了

2010.11.01

京都大学熊野寮でこのほど、耐震改修工事が開始された。熊野寮は1965―67年に建造されたコンクリートの施設だが、耐震上問題があるとされていた。2009年2月に西村周三副学長(当時)が、耐震改修の話を寮自治会側に提案し、自治会側もこれを受け入れたため、2010年度予算を使った工事が決定していた。

工事は北側外壁をブロックで補強する工法を採り、窓ガラスも入れ替える他、外壁を綺麗に塗装しなおす。また同時にトイレの改修工事も行い、車椅子に対応した多目的トイレも一カ所設置する。これにより、来春には外観のみがすっかり変貌した新しい熊野寮が出現する予定である。しかしまた、寮生が居住した状態で工事を進めるため、作業期間だけ廊下の荷物を片付けることができるのか、など課題も残されている。

作業に当たっているある寮生は「屋外に放置されている物品を自分たちでどかさねばならず大変」と苦労を語る。

現在は建物北側外壁をすっかり囲みが覆い、本格的な作業の開始を待つばかりになっている。

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