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全学ハラスメント相談窓口、職員課に設置 教職員の利用を想定

2010.10.25

京都大学が全学ハラスメント相談窓口を、これまでのカウンセリングセンター内に加え総務部職員課にも設置する方針であることが、9月30日分かった。

もともと京都大学では各部局ごとの部局ハラスメント相談窓口しかなく、「相手が身内だと相談しにくい」「誰が相談したかが皆に知れ渡ってしまうかも しれない」などの問題を抱えていた。なかには「嫌なことのあった建物にも入りたくない」と言う人さえ居り、相談者が安心して話せる場を設けるべく、2005年4月の人権組織改組で「ハラスメント専門委員会」を設置した際、カウンセリングセンター内に「全学相談窓口」が開設された。 しかしカウンセリングセンターは主に学生が利用する施設であるため、「学生でない人が行くと目立ってしまい相談しづらい」との意見が職員から寄せられていたという。

このため、総務部職員課に主に教職員の利用を想定した窓口を新設することになった。職員課の職員が窓口対応にあたるという。今回の措置にはハラスメントの防止等に関する規定の一部改正が必要だが、次回の教育研究評議会で承認される見込み。