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時間雇用職員組合、職場復帰を要求

2010.10.04

京都大学時間雇用職員組合ユニオン・エクスタシー(以下、ユニエクと表記)がこのほど雇い止めにあった組合員2人の職場復帰闘争を開始した。

7月6日に約1年ぶりの団交が持たれた大学本部との団体交渉で「人事採用権は本部ではなく部局にある」との回答を受けたため、文学研究科に団交開催を申入れ8月26日に団体交渉を行った。

この場で赤松明彦研究科長ら当局側は、雇い止めを受けたユニエク組合員へ雇用継続に関してパワハラがあった事実を大筋で認め、これについての調査委員会を設置する考えが示された。

そこで組合側は「職の有無は人の生活に関わる重大事なので調査委員会の判断を待たず救済して欲しい」と訴えたが、9月21日の団体交渉では「調査委員会の結果が出てからでないと研究科として対応はとれない」と主張している。

ユニエク組合員の2人は文学研究科で時間雇用職員として勤務していた。2007年度の労働条件通知書が「更新することもある」となっていたが、2人が携わっていたプロジェクトの終了を理由に雇い止めとなった。 しかし組合側は、雇い止め当時もプロジェクトの業務は残っており、2人が組合を結成したことを理由とするパワハラが雇い止めにつながったと主張している。