ニュース

現代に息づく町衆の粋 祇園祭

2010.08.07

京都の夏を彩る祇園祭が、八坂神社(京都市東山区)を中心に、7月各日に挙行された。昨年9月にはユネスコによりその「山鉾」行事が無形文化遺産に登録されるという節目を迎えた同祭。京に生きる町衆文化の極みを目にすべく、各地から連日多くの見物客が訪れ、例年以上の賑わいを見せていた。

梅雨明け直後の17日の行われた山鉾巡行は、同祭における最大の山場。今年は土曜日にあたるということもあり、昨年を上回る約20万人(京都府警発表)が詰めかけ、海外からの見物客も目立った。またかつての「後祭」にあたる24日の花笠巡行にも、強い日差しのなか、沿道を埋めるほどの人々が訪れ、つつましい姿の花笠娘、白鷺に扮した子どもたちの姿に見入っていた。(藪)