文学と天文学をはしわたし 精華大で七夕講演会(2010.08.01)

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京都精華大学(京都市左京区)で7月9日、全国同時七夕講演会の一環として「七夕の夜に何が起きたか?~京都天文学、陰陽師、ものがたり~」と題した講演が行われた。精華大人文学部長の堤邦彦さんが司会を務め、同人文学部教授の真下美弥子さんと京大名誉教授の小山勝二さんが講演した。当日は学生など約50人が参加。子ども連れもみられ、七夕ならではの講演に耳を傾けていた。

当日はまず真下教授が「陰陽道と物語」と題して講演。はじめに京都の「陰陽道都市」ともいうべき側面として、東の鴨川・西の山陰道・南の巨椋池・北の船岡山といった地形の配置が中国の四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)に相応しており安定していると考えられてきた点や、民間陰陽師の活動が活発であった点を挙げた。続いて様々な方位神や風水に関する吉凶などを記した中世の『簠簋内伝』(ほきないでん)を取り上げ、陰陽道からの七夕の日の位置づけとして、奇数が並び不吉であるとされた五節句の一つであることを指摘するなどした。

続いて小山名誉教授は藤原定家の日記『明月記』を取り上げ、1006年の超新星爆発が人類史上最大の明るさであり、当時の人々がそれを不吉な出来事の前兆として捉えていたことなどを解説。また自らが提唱している「京都天文学街道」として、安倍晴明神社・藤原定家の子孫である冷泉家宅・京都大学を結ぶ道を図などを交えて紹介した。

全国同時七夕講演会は、多くの人に天文学に親しんでもらおうと7月7日の前後に全国で天文学の専門家などが講師として七夕にまつわる演題で講演を行うもの。ガリレオの天体観測から400年を記念した昨年の「世界天文年」に初めて開かれ、好評をうけて今年も全国77ヶ所で開催された。日本天文学会が主催。実行委員会の委員長を京都大学理学部教授の柴田一成氏が務める。京都ではこの講演のほか花山天文台など10ヶ所で11の講演が行われた。

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