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理学研究科運営交付金削減 ウェブにて支援求める

2010.06.23

理学研究科・理学部は、5月中旬よりウェブページ上で寄付などの支援を求める文章の掲載を始めた。京都大学では04年の国立大学法人化以降、国からの運営費交付金が毎年1パーセントずつ削減されている。同文章によると、本年度はさらに1・8パーセントの削減が課せられ、教員の削減を考えなくてはならない状況になっているという。

理学研究科・理学部の研究は基礎的な学問に焦点が当てられ、工学や医学のように社会への直接的な利益を目指しておらず、企業などからの外部資金は得にくい。さらに、大学や研究者間での激しい競争のなかでは、競争を重視した経費配分がなされる。理学部では「研究者・学生が自由な発想で果敢にチャレンジすること」を求めており、その反面、経費獲得に困難が生じているという。

同学部企画室では、支援を考えている人に対し学部の見学案内を行う予定。