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〈Topic’10〉 葵祭、厳かに 王朝世界の現出

2010.06.11

京都三大祭の一つに数えられる葵祭(賀茂祭)が5月15日に京都市内で行われ、平安の王朝絵巻になぞらえた長さ1キロに及ぶ行列を見守りに、大勢の人々が訪れた。

汗ばむような陽気の中、午前10時半に京都御所を出発した行列は、途中下鴨神社を経て、およそ5時間がかりで上賀茂神社に到着。幼い子どもから年輩の人々まで、総勢500名以上が行列に参加した。祭に華を添える「斎王代」を務めた京都府立医科大学2年生の川崎麻矢さんは、十二単姿の凛とした佇まいで、見物客を平安の情緒の世界へ惹き込んだ。

亀岡市から訪れた男性は、「行列は遠目でしか見ることができなかったが、祭ならではの雰囲気を楽しめた」と感想を述べた。(薮)

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