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吉田寮祭、行われる

2010.06.11

5月22日0時きっかりに吉田寮生の高らかな歓声と共に今年も吉田寮祭がスタートした。寮祭は5月22日から30日の9日間開かれ、吉田寮らしい特色あるイベントが行われた。本紙編集員もヒッチハイクでレースをするヒッチレースに参加した。吉田寮祭ではこのほかにも鴨川の中を仮装をして三条大橋から鴨川デルタまで走るという鴨川レースなど吉田寮らしい個性溢れるイベントが数多く行われた。

ヒッチレース 編集員参加体験記

私は今回、吉田寮祭の中で最も過酷を極めるヒッチレースに参加した。参加者は吉田寮生、熊野寮生そして唯一の下宿生である私の計15名。例年より多めの参加者だった。参加者は3台の車に分かれて乗車。吉田寮を出発して約4時間のところでばらばらに降ろされた。降ろされた場所は大阪、和歌山、鳥取,福井などと様々であった。このイベントが吉田寮祭のなかで随一の過酷さを誇るゆえんは、参加者がペンと紙しか持てないことにある。つまり、お金や携帯電話などは持つことができないのだ。知力、体力を駆使してヒッチハイクで吉田寮に帰還しなければならない。私は大阪府泉大津市の工業地帯のど真ん中に午前4時に降ろされ、鉄工所や造船所以外になにもなく出端から心がくじけそうになった。しかし、さすが大阪は人情の町といわれるだけあって人々は優しくヒッチハイクを心よく受け入れてくれた。おかげで無事に夕方、吉田寮に還ることができた。レースの勝敗は吉田寮にどれだけ速く帰られるかではなく、いかにおもしろいみやげ話を持って帰れるかで決まる。吉田寮生の雰囲気が満喫できた。(丼)