ニュース

タケノコみーつけた! 桂キャンパスで竹林保全イベント

2010.05.21

竹林の間伐を通じて環境保全や地滑りなどの災害対策を図るボランティアイベント「竹の環(たけのわ)プロジェクト」が5月9日、京都大学桂キャンパス内の竹林で実施された。春の暖かな陽気に包まれたこの日、集まった人々は筍掘りや間伐体験に汗を流した。

今年で六回目となる同イベントは府および京都大学、京都モデルフォレスト協会、住友生命が主催しているもので、毎年春・秋に開催。当日は一般参加も含め約140人が参加。ボランティアや竹林業者の有志が指導役を務め、家族連れや年配の人々の姿もあった。本学からは山仕事サークル「杉良太郎」、農業交流ネットワークのメンバーらが参加した。

豊作だった昨年度に比べ、本年度の筍の収穫は今ひとつだった様子。京都大学フィールド科学教育研究センターの柴田昌三教授によると、今年は盗難やイノシシによる被害が重なり、収穫減につながった可能性があるという。それでも参加者が筍を見つけるたびに歓声が上がり、会場は大いに盛り上がっていた。作業終了後は生協カフェテリアで筍の試食会が行われ、大勢の人が筍ご飯や天ぷらなど各種の筍料理に舌鼓を打った。参加者の一人は「本物の筍を見るのは初めてで、びっくりした。みんなと楽しくやれてよかった」と話した。