ビジネス・グループを再評価 京大サロントーク(2010.05.16)

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5月11日、百周年時計台記念館(京大サロン)にて、第59回京大サロントーク「ビジネス・グループの競争ダイナミックス」がアスリ・チョルパン経営管理大学院准教授を講師に招いて行われた。ビジネス・グループの経済成長における役割を中心に語られ、参加者は熱心に耳を傾けていた。

ビジネス・グループとは、持株会社と子会社から組織される企業のことだ。技術的に関連のない多くの産業に多角化する(ディバーシファイド)ビジネス・グループは、後発工業国の大企業において最も代表的な構造である。日本にもこのようなビジネス・グループは存在していたのだが、1945年からの財閥解体によってほぼ消滅してしまった。アメリカでは1930年代のニューディール政策のなかでイギリスでは1960年代の証券取引所による規制のなかで、そのような事業所有が規制された。

一方でビジネス・グループとは対象的に、事業部制ビジネスという形態がある。これは、本社と事業部から組織される技術的関連分野に多角化する企業のことをいう。現在の日本はこちらの方が主であろう。今回の講演では、このふたつのビジネスモデルを比較して、ビジネス・グループの効率面や効果面について述べた。

ビジネス・グループの分析についての仮説は二つある。一つは経済環境仮説といい、外部から見るとビジネス・グループが経済発展を阻害しているように見える、とするものである。もう一つは内部資源仮説といい、ビジネス・グループは内部から見ると競争力により経済発展を促進している、とするものである。

ビジネス・グループはあながち悪いものではなく、再評価する必要がある。だが、それだけではなく、どういう場合にそれが見直されなければいけないのかということを競争力の観点から研究し、明らかにしていきたい。講演の最後にはそのように今後の課題についてまとめられた。

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