総博で春季企画展 天文・医療から文化財研究まで(2010.05.16)

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京都大学総合博物館にて春季企画展「科学技術Xの謎」が開かれている。天文・医療・文化財などあらゆる分野で利用されているX線についての紹介が行われ、興味深い内容となっている。(如)

ドイツのレントゲンが陰極線の研究からX線を発見したのは1895年のことである。その翌年、日本では旧制第三高等学校教授であった村岡範為馳(はんいち)が島津製作所の島津源蔵(2代目)と手を組み日本で初めて人工的にX線を発生させることに成功した。村岡はドイツ時代にレントゲンに師事しており、島津との連携は京都における産学連携の先駆けであると言える。今年は村岡の実験から115年目に当たり、展示では今日に至るまでX線がどのように用いられてきたかが紹介されている。

期間限定展示として、6月13日までX線で見た「マリア十五玄義図」と古代エジプトの「鳥ミイラ」が公開されている。このうち、マリア十五玄義図は1930年に大阪府茨木市の住宅で発見された隠れキリシタンの遺物であり、その周囲にはキリストを抱いた聖母マリアとその周囲に聖母子の生涯を15の場面に渡り描いている。江戸時代初期の作とされているが、いつ、どこで誰により制作されたものか確証はなかった。国立科学博物館がX線透過による調査を行ったところ、絵画に用いられる顔料を分析したところ当時の日本では用いることができない鉛錫黄が使用されていることが判明した。

展示に関連して、6月には「科学技術X線」をテーマにその基本的な仕組みから最先端技術の解説、村岡範為馳と島津源蔵の研究開発エピソードの紹介、研究現場でのX線の具体的な利用法など、企画展と連動した公開講座が全4回行われる予定である(申込は終了済み)。

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